「転売ヤー」「推し商法」…シニアや学生、主婦を食い物にする “最新ビジネス”【令和の卑劣ビジネス大全1】

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【令和の卑劣ビジネス大全1】
近年、SNSや求人サイトを通じたトクリュウ型犯罪(「匿名・流動型犯罪グループ」の略称)が世間を騒がせているが、即逮捕とはならないものの、法規制の目を掻い潜った事業は他にも存在する。そこで、今回は人々の欲望や孤独を食い物にした、最新の「卑劣な商売」をピックアップ。その実態と闇の深さを暴露する。(3回中の1回)

1000円で徹夜? 過酷な「転売ヤー」の現実

最新ゲーム機、コラボスニーカー、カップラーメン…。数量限定の商品が発売されるや、たちまち買い占めては定価以上の高値で販売する招かれざる客、「転売ヤー(転売屋)」。

だが、世間の非難を浴びて得る対価はなかなか世知辛く、徹夜で並んで数千円の利益が出る案件はまだマシ。というのも、本気で稼ぐには情報収集力や機動力、鋼のメンタルが必要となる卑劣なビジネスであり、これ一本で生活ができているプロはほんの一握りだからだ。

「結局、この界隈で年収1000万円以上と囁かれているのは、特定分野への専門知識やコネを持つ者ばかり。それ以外の大半は割に合わないことを悟ってすぐに辞めてしまうので、とても入れ替わりの早い世界です。ただ、『並び屋』を雇ってグループ規模で転売すれば、誰でも儲けることができる。世の中には1000円出せば喜んで徹夜で並んでくれる人種が幾らでもいるんですよ」(転売ヤー・51歳)

こうした並び屋はホームレスや外国人が担うのがこれまでの定番だったが、近年は普通の学生や主婦が主流。寒空の下に徹夜で並んでたった1000円ではとても割に合う気がしないが、SNSで募集をかければゴロゴロと集まるそうだから世も末である。

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高齢者専門ホスト? 進化する「推し商法」

無料の血液検査や肌年齢診断が旗印。高齢者の多い地域の空き店舗に突然現れては、気付いたら跡形もなく消えている謎の会場に見覚えはないだろうか。

その中では連日販売員による講習会が開かれ、切れ味鋭いトークで集まったお年寄りたちは大熱狂。そして、冷静な判断を失わせた上で、高額な健康器具や自然食品などを売りつける商法が展開する。

ところが、そんな「催眠商法」が蔓延していたのは一昔前。販売する商品こそ大差ないが、近年は「推し商法」が主流になっているという。

「シニア女性たちの噂は千里を走りますからね。近隣でも噂になれば仕事になりません。なので、近年は販売員を若いイケメン中心に揃え、話し相手に飢えている高齢女性相手に連日ひたすら世間話です。時には買い物や掃除を手伝うなどして信頼を得た上で、『今月のノルマがヤバくて、このままじゃクビになる』などと切り出すんですよ」(健康器具会社社長・45歳)

すると、すっかりイケメン販売員たちに孫や恋人のような愛情を抱いた高齢者たちは、数十万円の高額商品をポンポンと購入。「あなたのためなら」と口を揃え、もはや「高齢者専門ホスト」状態になってしまう。実際、元下流ホストがこの界隈に引き抜かれ、月給数百万円を連発する例が急増中。近い将来、被害者が続出し、社会問題化するのは必至の状態だ。

【令和の卑劣ビジネス大全2】へ続く

『週刊実話 ザ・タブー』2025年4月11日号より

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