残留を選んだ梅野に忍び寄る「開幕一軍落ち」の影 阪神捕手陣に起きている静かな異変

阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web

「トラの正捕手争い」に異状アリ、だ。

育成2年目の嶋村麒士朗(22)が、念願の支配下登録をゲットしたのは、3月11日だった。

「8日の巨人とのオープン戦で、右翼席に飛び込む第1号アーチを放ちました。ファームでは『打てる捕手』と期待されていたんですが、守備でも結果を出し始め、藤川球児監督も今季の一軍戦力として期待しています」(在阪記者)

梅野を外す「捕手3枠」の衝撃的な試算

それと同時に聞こえてきたのが、開幕一軍登録の捕手3人の内訳。昨季、ゴールデングラブ賞とベストナインのタイトルを獲得した坂本誠志郎(32)は外せない。

伏見寅威(35)も「使うアテ」があるからトレードで獲得したはず。これまでの阪神は捕手3人制だった。最後の1枠は、梅野隆太郎(34)ではなく、「売り出し中のホープ・嶋村になるのでは」との見方も強まってきたという。

「梅野は元々、打撃力の高い捕手でした。近年は配球のことで頭がいっぱいなのか、打撃の方ではチームに貢献できていません」(同)

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岡田時代から一転 坂本が完全に主役を奪う

前任の岡田彰布監督の時代は「6対4」で梅野がスタメンマスクを任されていた。しかし、藤川監督に交代した昨季から立場は完全に逆転。故障などが原因ではなく、坂本の「先発投手に勝ちを付けてやりたい」の姿勢と配球面が評価されての逆転劇だった。ここから巻き返すのは並大抵ではない。

「梅野は西勇輝、ビーズリーなどとバッテリーを組むことが多かったんです。西は不振、ビーズリーは退団。投手陣に『梅野と組みたい』と思わせるところからの再スタートとなってしまいました」(同)

残留決断が裏目に 嶋村台頭で追い詰められた梅野

昨年オフ、梅野は複数年契約が終わり、球団と話し合っている。坂本が117試合に出場したのに対し、自身はわずか52試合。伏見のトレード加入もあり、「新天地を求めるのではないか」と予想する声も聞かれたが、梅野が選択したのは残留。正捕手の座を奪い返す決意だったが、嶋村が支配下登録された時点で、梅野がマスクを被ったオープン戦は1試合だけ。決断を見誤ったといわれても反論できないだろう。

「WBCで“フレーミング”が巧いと坂本に対する米スカウトの評価が高いんです。ストライクか、ボールかの際どいコースに来た投球を、ミットを絶妙に動かしながら、阪神投手陣を助けてきたのでしょう」(関係者)

梅野は今季35歳。寂しいシーズンにならないことを祈るばかりだ。

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