蝶野正洋が語るアメリカ軍事行動の“違和感”

オヤジ世代とWBC観戦の壁

今回のWBCはテレビで放送されず、動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」でしか生中継を見ることができない。WBCの放映権料は150億円で、前回大会の5倍に膨らんだといわれている。大谷選手の年収よりは低いんだけど、日本の民放テレビが共同でかけ合っても権利を買えなかったんだよ。

俺は古いタイプの人間だから、サブスクでの動画視聴や番組を買って見るということに慣れていない。なので、どうやったらNetflixを見られるのかも分からなかった。

NHKも毎月受信料を払っていてサブスクみたいなものなんだから、今月はNHKを止めてNetflixに切り替えよう、ということがテレビのリモコンで簡単にできるといいんだけどね。

まぁ、これがアダルト系の動画だったら、オヤジたちは必死に勉強して、サブスクでの視聴方法を学ぶんだけどね(笑)。

カラーテレビが普及するきっかけが1964年の東京オリンピックだったというけれど、今回のWBCがサブスクにオヤジ世代が対応するきっかけになるかもしれないね。

俺もWBCを生で視聴するのは諦めようと思っていたが、ウチの家族がNetflixに入っていたから、見ることが可能となった。スマホでも見られるから、多くのサラリーマンが仕事をほったらかして生観戦してるんじゃないかな。

結局、こうしてスポーツを追うことで戦争や現実問題から目をそらしてしまうんだから、誰かの思惑通りになっている気がするよ。


「週刊実話」3月26日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)

1963年シアトル生まれ。84年に新日本プロレス入団。「nWo JAPAN」を率いるなど〝黒のカリスマ〟として活躍し、2010年に退団。現在はプロレス関係の他に、テレビやイベントに出演するタレント活動、「救急救命」「地域防災」などの啓発活動にも力を入れる。