松田聖子との差別化で誕生! 岩崎良美『タッチ』ロック路線ヒット秘話

“女チェッカーズ”としての音楽性

作詞家・作曲家の名前を見て、なるほどと思った人は音楽通。康珍化(「かんちんふぁ」と読みます)と芹澤廣明といえば、そう、チェッカーズの『ギザギザハートの子守唄』(’83年)、『神様ヘルプ!』(’85年)などを大ヒットさせた、当時ノリノリの作家陣だったのです。

そういえば、これら2曲と『タッチ』、曲調がどことなく似ているでしょう? 余談ですが、チェッカーズと岩崎良美、レコード会社も同じキャニオンでした。

もちろんアニメの人気があってこそですが、加えて、いわば「女チェッカーズ」としての音楽性も加勢して、この『タッチ』が岩崎良美オールキャリア最大のヒットとなったのでした。

それにしてもWBC、気になります。直感的に、侍ジャパンは足を絡められたら弱い気がします。

しょうがない。盗塁を仕掛けられたら、源田壮亮や牧秀悟ら内野陣に歌いましょうかね――「♪タッチタッチ そこにタッチ」

「週刊実話」3月26日号より

スージー鈴木/音楽評論家

1966(昭和41)年、大阪府東大阪市出身。『9の音粋』(BAYFM)月曜パーソナリティーを務めるほか、『桑田佳祐論』(新潮新書)、『大人のブルーハーツ』(廣済堂出版)、『沢田研二の音楽を聴く1980―1985』(講談社)など著書多数。