2打席連続満塁弾に延長18回の死闘!開幕前に振り返る“甲子園伝説”【選抜高校野球名勝負・後編】

■第51回大会(1979年)3回戦 伝説の頂点、延長18回の死闘

高校野球史上、最も語られる試合。その筆頭に挙げられるのが、1979年夏の甲子園3回戦、箕島(和歌山)vs星稜(石川)である。延長18回、4-3。箕島が二度の“二死からの奇跡”で星稜を下した。

12回裏、箕島の攻撃中に星稜一塁手・北野が転倒し、ファウルゾーンへ消えるはずだった打球が生き残って同点劇へとつながる。16回裏、二死。誰もが星稜の勝利を確信しかけたその瞬間、捕手・嶋田宗彦が放った打球はスタンドへと吸い込まれる同点ソロとなった。

「なぜ、あそこで転んだのか」「なぜ、あの一球が吸い込まれたのか」。理屈を超えたドラマの連続は、延長18回の末に箕島のサヨナラ勝ちで幕を閉じる。最後の一球を投げ終えたとき、両校の選手が見せた清々しい笑顔は、高校野球の「魂」そのものとして今も語り継がれている。

■2026年、今年はどんな名勝負が生まれるか

2026年3月21日、第1試合。あの日、テレビの前で拳を握りしめた我々の熱は、まだ消えていない。23年ぶりの再戦という最高の舞台を皮切りに、今年は一体どんな名勝負が生まれるのか。新たな伝説の幕開けを、刮目して待ちたい。

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