蝶野正洋が斬る!エプスタイン事件と“黒いシステム”の正体

崩壊した“ハシモトシステム”

橋本選手は私用で使った飲食費などを会社(新日本プロレス)の経費として精算したかったが、自分1人だけでは目立ってしまう。そこで若手選手に領収書を配り、「お前たちも会社に請求しろ」と言ったんだよ。

俺が選手会長をやっていた頃、経理から「最近、若手選手から怪しい領収書の精算が増えたんだけど…」と相談されて、調べてみたら、それをやっているのがみんな橋本選手がかわいがっている後輩レスラーばかりだった。この〝ハシモトシステム〟は、すぐにバレて崩壊したよ。

話を戻すが、エプスタインが仲間内でシンジケートを作ろうとしていたのは何のためだったのか、という根本的な疑問も残っている。考えようによっては、エプスタインがボスではなく、背後に黒幕がいて、権力者を集め、カネの流れを支配しようとしたのかもしれない。世界規模でマネーロンダリングを行うのが目的だった、という説もある。

そのやり方が気に入らず、闘っているのがトランプ大統領だという見方もあり、これを支持する人たちもいるようだ。

トランプ大統領は何をしても悪役のように見られがちだが、その目的は別のところにあるのかもしれない。ICE(移民税関捜査局)による移民取り締まりも、不法滞在の子供が誘拐されたり、人身売買の被害に遭うのを防ぐためという主張もある。

実際、今はアメリカ国内だけでなく、ヨーロッパでも誘拐や行方不明が多く、深刻な社会問題になっている。それがトランプ大統領とエプスタイン事件を結び付ける陰謀論にも、一定の説得力を与えてしまう面もあるんだよ。

いずれにせよ、いまのマスコミは決めつけで報道することが多い。だからこそ、それを鵜呑みにせず、さまざまな角度から物事を考えることが必要なんだよね。

「週刊実話」3月19日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)

1963年シアトル生まれ。84年に新日本プロレス入団。「nWo JAPAN」を率いるなど〝黒のカリスマ〟として活躍し、2010年に退団。現在はプロレス関係の他に、テレビやイベントに出演するタレント活動、「救急救命」「地域防災」などの啓発活動にも力を入れる。