トランプ政権「イラン攻撃」で戦禍急拡大の可能性も 加速する“第三次世界大戦”の戦慄

露中の影と、世界大戦への「決壊点」

こうした情勢の中で国際社会が秘かに注目しているのは、背後に潜む大国の動向だ。イランとの友好国として知られる中国、そして同国と合同軍事演習を行うほど親密で“後ろ盾”としても知られるロシアは、米国の暴挙を糾弾しつつも、現時点では静観を決め込んでいる。

だが、その沈黙こそが「嵐の前の静けさに他ならない」と見られているという。元外交官がこう話す。

「第三次世界大戦への決壊点は、この二大国が直接、米軍と火花を散らし『核保有国同士の衝突』が起きるか否かにある。その意味では中国やウクライナ侵攻を第一に掲げるロシアが、代理戦争に乗り出す気配がない今の状況は、不幸中の幸いであるとも言えるのです。だが、恐ろしいのはトランプ大統領が『軍事作戦は我々の目標がすべて達成されるまで続く』と豪語していること。見通しとして最長4週間軍事作戦が続く可能性を示しているが、これが長引けば“紛争の火薬庫”と呼ばれる中東のさまざまな導火線に火が付き、その果てには米露や米中が全面衝突する可能性も否めないのです」

ちなみに、ロシアのウクライナ侵攻も当初は「短期間で終わる」との観測が多かったが、すでに4年の歳月が流れている。それをおもんぱかれば、我々は今、人類が何度も繰り返してきた悲劇的な「過ちの入り口」に立たされている可能性も高いのだ。