「音の幹の太さこそが歴史」LUNA SEA真矢さん死去。病魔と闘い続けた56年、ドラマーとしての誇りを貫いた最期

2025年、奇跡のステージ復帰──「まだ叩ける」と信じ続けた鼓動

闘病の只中にありながら、真矢さんは2025年にもステージに立っている。35周年を迎えた東京ドーム公演では、満身創痍の身体を押してドラムセットに向かい、“5人のLUNA SEA”としての姿をファンの前に再び示した。

さらに、同年のLUNATICFEST.では、仲間たちと共にステージに立ち、「必ず戻ってくる」という強い意志を感じさせるような力強いプレイを披露した。病と闘いながらも、彼は“まだ叩ける”と信じ続けていた。

ステージに戻るための努力を決してやめず、その姿はメンバーだけでなく、長年支えてきたファンにとっても“奇跡”そのものだった。あの瞬間、彼の鼓動は確かにステージの上で鳴っていた。

鳴り止まない「幹の音」──作品の中で生き続ける真矢の鼓動

真矢さんが命を削って遺したリズムは、今も公式音源や映像の中で力強く息づいている。改めて耳を傾けると、そこに刻まれているのは単なる打楽器の音ではない。彼が人生をかけて守り抜いた「音の幹」そのものだ。

『ROSIER』『TONIGHT』では、数万人を一つに束ねる推進力が圧巻だ。地鳴りのようなリズムは、真矢さんにしか作り得ない“熱”の正体だった。

『JESUS』の複雑なアプローチ、『Vampire's Talk』の変拍子を織り交ぜた繊細なフレーズ。能楽の血を引く彼だからこそ生まれた“呼吸の音楽”がそこにある。『LOVELESS』で見せた静寂と重低音のコントラスト。360度回転するセットで観客を驚かせたあの瞬間。一打に宿る説得力は、今も色褪せない。

矢が遺した「音の幹」は、これからも鳴り続ける

闘病の末、56歳というあまりにも早い別れとなった。しかし、真矢さんが35年以上にわたって刻み続けたリズムは、これからも日本のロックシーンにおける“音の幹”として生き続ける。

真矢さんが35年以上にわたって刻んだリズムは、今も作品の中に確かに響いている。その音が示した“音の幹”は、これからもLUNA SEAの歴史を支え続けることだろう。