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大関から三段目に降格…“キャバクラ通い”朝乃山を待つ過酷な日々

両国国技館
両国国技館(C)週刊実話Web

今さら、どれだけ悔いても手遅れだ。新型コロナウイルス感染対策のガイドラインに違反し、キャバクラ通いをしていた大関・朝乃山に6月11日、厳罰が下った。

朝乃山は出場停止6場所と、6カ月50%の報酬減額。また、朝乃山に同行して接待した上、事実を隠ぺいするよう口裏合わせを主導した『スポーツニッポン』の記者も、10日付で諭旨解雇処分、つまりクビとなった。

この結果、朝乃山は大関から陥落し、無給で付け人もいない三段目以下からの出直しになる。昨年8月、幕内の阿炎がやはりキャバクラ通い発覚で3場所の出場停止処分を食らったが、2倍のペナルティーだ。

尾車コンプライアンス部長(元大関・琴風)は、次のように処分理由を解説した。

「模範にならないといけない地位である上に、虚偽の報告をした。この2つで6場所(出場停止)ということになった」

当然、次期横綱の呼び声も高かった看板大関を失うことで、その反動や波紋も大きい。

復活のシナリオは想像以上に厳しい

「八角理事長(元横綱・北勝海)は朝乃山が所属する高砂一門の長であり、一門の目玉力士を監督、指導できなかったことで批判は避けられない。次期理事長選は来年の初場所後ですが、紛糾する可能性もある。もう八角体制は3期6年も続いているし、対抗馬と目される親方たちも動き始めていますからね」(担当記者)

朝乃山の今後も気になる。本人は深く反省しているそうだが、これまでの華やかな生活から一転し、幕下以下は給料もなくなり、日々の行動も厳しく制限される。寝起きするのも大部屋で、雑魚寝だ。

「毎朝、若い力士と一緒に稽古しても、本場所には出場できません。言ってみれば、ヘビの生殺しのような状態が1年間も続くんですよ。これまで250万円もの高給を取っていた力士にとって、復活のシナリオは想像以上に厳しいものになるでしょう」(協会関係者)

これで綱取りもほぼ消滅。力士として最も脂の乗った時期を棒に振った朝乃山は、再び陽の当たる場所に戻って来られるのか…。

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