「轆轤」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


初心者には扱いが難しいとか

正解は「ろくろ」です。

【轆轤の語源と漢字の由来】

「轆轤(ろくろ)」は、陶芸で粘土を成形するために回転させる円盤状の台、または井戸で水を汲み上げるための滑車などを指す言葉です。漢字の「轆轤」は、どちらも「車へん」を持ち、回転する機構であることを示しています。

「轆(ろく)」は、「車」と「鹿」から成り、車がゴロゴロと回る音や様子を表します。「轤(ろ)」は、「車」と「盧」から成り、こちらも回転する仕掛けや器などを意味します。 

和語の「ろくろ」の語源は、もともとこの道具が「鹿盧(ろくろ)」と書かれたことや、回転する音が「くるくる」→「るる」→「ろくろ」と変化したという説などがあります。

【回る伝統技術!轆轤(ろくろ)のトリビア】

●「ろくろ首」の由来
妖怪の「ろくろ首」は、首が粘土のように伸びるからではなく、井戸の水を汲む滑車(轆轤)の紐がスルスルと長く伸びる様子に、首が伸びる姿を例えたことに由来します。

●回転方向の謎
日本の陶芸用ろくろは、一般的に時計回り(右回転)です。これは、かつて中国や朝鮮半島から技術が伝わった際の影響や、手で回す際の身体の使い勝手(右利きの場合、引いて回す)に由来すると言われます。逆に欧米では反時計回りが主流です。

●「木地師」と轆轤
お椀やこけしなどの木工品を作る職人を「木地師(きじし)」と呼びますが、彼らは古くから「轆轤」を使い、木材を回転させて削り出す技術を持っていました。

●画数の多さ
「轆(18画)」+「轤(23画)」で、合計41画もあります。書くのが非常に大変なため、ひらがなやカタカナで表記されることがほとんどです。

●「手びねり」との違い
ろくろを使わずに、手で粘土を紐状にしたり、指で押し広げて形を作る技法を「手びねり」と言います。ろくろは均一な形を作るのに適していますが、手びねりは自由で温かみのある形になります。

●「蹴ろくろ」
現在は電動ろくろが主流ですが、昔は足で下の円盤を蹴って回す「蹴(け)ろくろ」が使われていました。微妙な回転スピードを足で調整できる利点があります。