「杜鵑」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


他の鳥の巣に卵を産むことも…

正解は「ほととぎす」です。

【杜鵑の語源と漢字の由来】

「杜鵑(ほととぎす)」は、カッコウ目カッコウ科に属する渡り鳥で、日本には初夏に飛来します。

「杜鵑」は、中国から伝わった漢字で、「杜(と/もり)」は「木々が茂る森」を、「鵑(けん)」は「鳥」を意味します。

この二文字で「森に棲む鳥」、特にその鳴き声が悲しげあるいは夜に鳴くという特性を持つ鳥を指しました。

和語の「ほととぎす」の語源は、鳴き声の「ホトホト」または「トッキョキョカキョク」という鳴き声の音をそのまま名前にしたという鳴き声説が有力です。

また、鳴き声が「不如帰(ほととぎす)」(帰るに如かず)という漢語に聞こえることから、この漢字が当てられることもあります。

【鳴き声に秘密あり! 杜鵑(ほととぎす)のトリビア】

●夏の季語
ホトトギスは、日本に初夏に飛来して鳴き始めるため、俳句では夏の季語とされています。鶯(うぐいす)が春の季語であるのに対し、ホトトギスは夏の象徴です。

●托卵の習性
ホトトギスは、自分で巣を作らず、ウグイスなどの他の鳥の巣に卵を産み、子育てを任せる「托卵(たくらん)」という習性を持つことで知られています。

●「時鳥」の表記
ホトトギスは、ちょうど田植えの時期に鳴き始めることから、「時を知らせる鳥」という意味で「時鳥(ほととぎす)」と書かれることもあります。

●三名人の句
ホトトギスは、戦国時代の三武将、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の性格を象徴する句(「鳴かぬなら...」)のモチーフとしても有名です。

●夜に鳴く鳥
ホトトギスは、夜間にも鳴く特徴があります。この夜中に鳴く習性が、古くから幽霊や死者と結びつけられ、神秘的なイメージを生み出しました。

●ホトトギスを指す異名
他に、「菖蒲鳥(あやめどり)」(菖蒲の咲く頃に鳴くため)や、「魂迎鳥(たまむかえどり)」(死者の魂を運ぶと信じられたため)といった別名があります。

●鳴き声の表現:ホトトギスの鳴き声は、「テッペンカケタカ(天辺欠けたか)」や「特許許可局(とっきょきょかきょく)」などさまざまな言葉で表現されてきました。

●古今和歌集における地位
ホトトギスは、万葉集や古今和歌集において、ウグイスと並び称されるほど多く詠まれ、優雅で情感深い鳥として文学的な地位を確立しています。