「鹿尾菜」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】
正解は「ひじき」です。
【鹿尾菜の語源と漢字の由来】
「鹿尾菜(ひじき)」は、褐藻綱ヒバマタ目に属する海藻で、煮物や和え物など日本の伝統的な料理に欠かせない食材です。
漢字の「鹿尾菜」は、熟字訓であり、それぞれの漢字の意味から直接「ひじき」という読みは導き出せません。 この漢字が当てられた理由については諸説ありますが、ヒジキの枝分かれした様子が鹿の尾に似ている、または先端が丸みを帯びた形状が鹿の尾を連想させたという説が有力です。
さらに「菜」はそのまま「食用にする草や葉」を意味しており、鹿の尾のような菜という組み合わせで表現されました。
和語の「ひじき」の語源は、海藻を意味する「藻(も)」から転じた「ひるもく」、または「ひるしげ」が変化したという説や、「ひりじき(干りしき)」(干した海藻の意)が転じたという説などがあります。
【海のミネラル王! 鹿尾菜(ひじき)のトリビア】
●「鉄分が豊富」は実は誤解!?
ヒジキは「鉄分が豊富」として知られますが、これはかつて鉄鍋で煮ていた際、鍋の鉄分が溶け出していたためです。現在のステンレス鍋などで調理した場合、鉄分の含有量は以前ほど高くはありませんが、依然としてミネラル豊富な食材です。
●乾燥ヒジキの利用
ヒジキは、収穫後、蒸してから乾燥させるという加工を経て流通することが一般的です。乾燥ヒジキは、水やお湯で戻すと約10倍に膨らみます。ちなみに、ヒジキの独特の磯の香りは、含まれる硫黄化合物などの成分によるものです。
●「長ヒジキ」と「芽ヒジキ」
ヒジキには、茎の部分を食べる「長ヒジキ」と、葉や先端の芽の部分を食べる「芽ヒジキ」があり、それぞれ食感が異なります。
●昔は食用以外にも利用
古代の日本ではヒジキを食用にするだけでなく、その黒い色素を利用して黒い染料として使われたり、化粧品として使われたりした記録もあります。
●ヒジキは海藻の仲間
ヒジキはワカメやコンブと同じ褐藻類(かっそうるい)の仲間ですが、岩礁に密生して育ちます。春から初夏にかけて成長の最盛期を迎え、この時期に手摘みで収穫されることが多いです。
●「ひじきごはん」
ヒジキを細かく刻んでご飯に混ぜ込んだり、炊き込みご飯の具材にしたりする料理は、食物繊維とミネラルを手軽に摂取できる日本の伝統的な食事法の一つ。また、ヒジキの煮付けは、砂糖や醤油などの調味料を使い、時間をかけてじっくり煮込むことで、ヒジキの旨味と風味を引き出す日本の調理技術が活かされています。
●海外での認知度
ヒジキは、見た目の色から海外では「Black vegetable of the sea」(海の黒い野菜)などと呼ばれることがありますが、その独特な食感と栄養価から、健康食品として徐々に広まっています。
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