巨人「ゴジラ松井監督」に徹底抗戦 中日「イチロー監督」誕生へ

 

対抗するには、イチロー監督以外にない


現状では中日がイチロー氏に監督を要請しても受諾の可能性はゼロに等しい。

だからといって尻込みするわけにはいかない事情がある。「読中戦争」だ。

愛知、岐阜、三重の中部エリアで圧倒的シェアを持つ中日新聞と日本最大の発行部数を誇る全国紙・読売新聞の部数拡張戦争は長らく続いてきたが、今季の中日はかつてないほど危機感を抱いているという。

「読売が今オフに松井秀喜(51、ヤンキースGM付特別アドバイザー)監督という最強カードを切ることが確実になっているからです。これに対抗するには地元のスーパースター、イチロー監督以外にない」(中日グループ関係者)

イチロー氏は松井氏(石川・星稜高)の1学年上。

キャラの違いから、かつては深い溝があったとされるが、ここにきて急接近。

昨年8月のイチロー氏が率いるアマチュア野球チーム「KOBE CHIBEN」と高校女子選抜の試合(読売主催、バンテリンドーム)では松井氏が「4番・センター」で出場し、決勝の3ランを放った。

その返礼なのか、松井氏が翌月に石川県七尾市で開いた野球教室(松井氏が代表理事を務めるNPO法人主催)にはイチロー氏が駆けつけ、能登半島地震の被災地支援に一役買った。

2人が見据えているのは巨人、中日監督の連携。日本球界全体の盛り上げだ。

では「川﨑を誘い水としたイチロー監督」の絵を描いているのは誰か。

本誌が入手した情報によれば、現中日監督の井上一樹氏(54)という。

今季が2年契約の最終年。

しかし、今季中に次期イチロー政権への大きな道筋を付けられれば、1年延長は確実となり、政権交代後も球団幹部で影響力を保持できる。

その最大の難工事が大黒柱・イチロー監督を支える梁柱の建設だ。

イチロー氏は人気もキャリアも特級品だが、発言が崇高過ぎて、その言葉の意図を読み解くのが難しい。

イチロー氏自身も「監督に不向き」なことは熟知している。’19年の現役引退会見で「将来の監督」について問われると「監督は絶対無理。人望がないんですよ、僕」と語った。

「イチロー氏には、彼の特異な言い回しを理解し、噛み砕いて他人に渡せる通訳がいないと機能しない。それができる唯一の人物が川﨑。井上監督は鹿児島商業高、川﨑は鹿児島工業高の出身。実は郷里が一緒で長く親交があり、ピンときたのではないか」(中日OB)

どんな形であれ、川﨑を今季の中日に先乗りさせるのが第一歩。

その上で、来オフのイチロー政権発足に備える。

用意は万端だ。

「週刊実話」2月19日号より