老後資産が2000万円に届かない! 60代が物価高を生き抜く「賢い食費節約術」

格安スーパーはねらい目

【シニア一流の節約術1】
これまで頑張って貯蓄を続けていた人も、そうでない人も、60代を迎えると今度は収入よりも支出が上回る人が多くなるケースが大半だろう。

会社勤めをしていれば退職金がもらえるかもしれないが、まだ残っている住宅ローンの返済、借り入れ金の返済などで結局手元にはほとんど残らないなんてケースも珍しくない。

金融経済教育推進機構(J‒FLEC)がまとめた「家計の金融行動に関する世論調査2024年」によると、2人以上の60代世帯における現金や預貯金、株式、投資信託などの金融資産の中央値は1140万円、70代で1205万円。’19年に金融庁の金融審議会の報告書がきっかけで話題となった「老後2000万円」を大きく下回っていることになる。

この金額自体はあくまで目安の一つでいまだに賛否があるものの、あれから6年が経ち、物価は大きく上昇。以前よりも老後資金が必要になっていることには疑う余地がないはずだ。

老後はパーッとお金を使って悠々自適なシニアライフを送れる人もいるかもしれないが、それはあくまでごく一部。多くの方は程度の差こそあれ、財布のヒモを緩めることは難しい。

なかには今まで以上の節約を迫られる人もいるだろう。そこで今回はシニア世代でもできそうな節約術について一挙ご紹介。なかなか出費が減らないという方はぜひ参考にしてほしい。

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基本は「格安系スーパー」の活用! 店選びで食費を削る

節約するにあたって、家計の中でちょっとした意識や努力で支出を削ることができる部分は多い。なかでも比較的手をつけやすく効果が大きいのは「食費」だ。

’24年の総務省「家計調査報告(家計収支編)」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯で月々の食費の平均額は7万6352円。単身無職世帯では4万2085円となっている。

特に男性だと食費に関しては妻に任せきりの人も少なくないだろう。だが、いつ妻が入院や要介護の状態になるとも限らず、先立たれてしまうことだってある。そうなったとき、ただ闇雲に買い物しているだけでは食費はかさむ一方だ。

「まず大事なのは、地元にあるスーパーの中でどの店が安いのかを把握すること。実は店によって意外と料金が異なります。大都市圏なら複数の店の中から選べるので注目してください」(食品系ジャーナリスト)

例えば、業界最大手のイオングループの中でも「ザ・ビッグ」のような激安路線の店もある。他にも「業務スーパー」や「ロピア」、首都圏の「オーケーストア」、関西圏の「ラ・ムー」や「スーパー玉出」など、こうした“安いスーパー”が近所にあることがいかに重要か、お分かりだろうか。

「スーパー以外にも『ドン・キホーテ』など激安系ディスカウントストアも重宝します。ただし、『コストコ』だと安さはダントツながら年会費がかかり、量が多すぎるのでシニアには不向き」(同)

一方、全国各地にある「コープ(生協)」は品質への信頼は高いが、価格はやや高め。いくら安くてもわざわざ車で遠くまで通ってガソリン代がかさめば意味がない。バランスを考えて利用する店を決めることが、節約への第一歩だ。

【シニア一流の節約術2】へ続く