蝶野正洋が警鐘を鳴らす! 米国のベネズエラ襲撃で変わった世界の潮目

「日本でも独裁色が強まっている組織が増えている」

物事を自分勝手に進めていく国民性は、中国もアメリカも変わらない。ただアメリカは民主主義だから、とりあえずみんなの意見を聞くという建前があった。トップが暴走しそうになっても、周りの反対勢力が意見を出してブレーキをかける。

でも、トランプ政権は反対した人間を潰すからね。イーロン・マスクも、それで飛ばされてしまった。

ただ、とにかく物事を早く進めたいときは、独裁的な体制のほうがやりやすいというのも事実なんだよ。日本でもいろいろ余裕がなくなってきたせいか、独裁色が強まっている組織や企業が増えている気がするね。

そういう組織では反目になると潰されるから、何も言わないで黙ってやり過ごす人間ばかりになる。本当は反対意見を出して、失敗が起きる前に止められる人が優秀なんだけど、それだと空気を読まないヤツと思われて飛ばされてしまう。

反体制の人間にも役割があるということを、今こそ見直したほうがいいかもしれないね。

日本も会社は独裁政権。俺は家で野党ですらない。ガッデム!

「週刊実話」2月5・12日号より

蝶野正洋

1963年シアトル生まれ。84年に新日本プロレス入団。「nWo JAPAN」を率いるなど“黒のカリスマ”として活躍し、2010年に退団。現在はプロレス関係の他に、テレビやイベントに出演するタレント活動、「救急救命」「地域防災」などの啓発活動にも力を入れる。