焼肉店で主役はシイタケ!? 上野コリアンタウン『東京苑』の通な一人飲み

Vシネマの撮影にも使われるという味のある路地。
上野にコリアンタウンがあることはあまり知られていない。

アメ横から徒歩数分、高層ビルに囲まれた数十メートル四方のエリアに焼肉店、韓国食材店が文字通り軒を連ねている。

『東京苑』は日本で最初にハラミをメディアに紹介したことで知られる人気店だが、昼夜のピークを外せば一人酒にもちょうどいい。
人気のハラミ(1,300円)はとにかく軟らかい。脂がくどくないので40代以降はカルビよりもオススメ。
まずはセンマイ刺しで乾杯。
湯引きしたセンマイ刺し(900円)を自家製の酢みそで食べる。新鮮ゆえコリッとした歯応えがたまらない。
自家製キムチも酒が進む。
少し酸味のある自家製のキムチ(500円)は最高のつまみになる。店によって個性が違うから面白い。
満を持して頼むのは肉ではなくシイタケだ。オリジナルの辛みそがのった面を上にしてロースターで焼くと、次第にシイタケが汗をかき始める。箸でシイタケ全体にみそを伸ばしたら、ひっくり返して軽くあぶる。
シイタケ焼き(500円)。特製の辛みそがシイタケの風味によく合う。
このまま食べてもうまいが、ジュッという音とともに焼肉のタレにくぐらせ、こんがり色付いたシイタケを一気に口に放り込む。

濃厚なタレの甘さと、シイタケの強烈なうま味。思わず「うまい」と声が出る。肉に負けない最高のつまみである。
韓国の焼酎、チャミスル(1250円)をお供に、一人焼き肉のフルコース。無煙ロースターではないので、店内は煙が充満している。
シイタケが焦げないよう気を配っていると、あっという間に時間がたち、酒が消えていく。そして、やはり肉を頼もうかと思案する。一人焼肉は意外と忙しいのだ。
『東京苑』
東京都台東区東上野2-15-7
03-3835-0488
営業時間:11時30分~22時30分
休み:無休

撮影・文/キンマサタカ

週刊実話2025年7月24日号より
※情報は取材当時のものです

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