後を絶たない飲食店内での迷惑行為「飲食テロ」のしわ寄せは一般客にも

画像はAIで生成したイメージ
昨年末、居酒屋チェーンを展開する『養老乃瀧』グループの店舗で、客が醤油の容器をそのまま口にする様子を写した画像がSNS上に拡散した。大手回転寿司チェーン『スシロー』や『くら寿司』で相次いだ、いわゆる“醤油ペロペロ事件”以降も、客による迷惑行為は一向に収束する気配を見せていない。

2023年1月には、スシローの店舗で少年が醤油ボトルや湯呑みを舐めて元に戻す様子を撮影した動画が投稿され、大きな騒動となった。少年は後に親とともに謝罪したものの、SNS上で批判が殺到し、スシローの株価が一時下落するなど、企業イメージと業績に深刻な影響を及ぼした。

さらに昨年10月には、山形県内のくら寿司店舗で、若い女性がレーン上の寿司を素手で触ったり、醤油ボトルを直接舐め回す動画が拡散。瞬く間に炎上し、全国的なニュースとなった。

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店舗と客に重い代償

くら寿司はこの件について、「当該店舗の商品はすべて入れ替え、備品についても従来通り、お客様の入れ替わりごとに交換・消毒を行っている」とする声明を発表。被害の拡大防止に全力を挙げる姿勢を強調した。

「大手牛丼チェーン『𠮷野家』では、共用容器の紅生姜を箸で直接食べる動画投稿被害が発生しましたし、『マクドナルド』ではコロナ禍に、飛沫防止用アクリル板を舐める動画が拡散したこともあります。各チェーンとも、悪質なケースについては法的措置も辞さない構えです」(グルメライター)

ここで冒頭の養老乃瀧グループの件に話を戻すと、問題の画像について投稿者本人は「醤油は店舗備え付けではなく、自分で持ち込んだもの」と釈明している。

「とはいえ、店舗側は卓上の醤油をすべて交換する対応を取りました。たとえ事実であっても、風評被害が広がれば客足は遠のき、売り上げは落ち込む。迷惑行為を防ぐための監視強化や設備変更には莫大なコストがかかります。そのしわ寄せは、いずれ価格改定という形で一般客に跳ね返ってくる可能性も否定できません」(業界関係者)

軽い悪ふざけのつもりが、企業と利用客の双方に大きな代償を強いる「飲食テロ」。もはや個人のモラルに委ねて済む問題ではない。

「週刊実話」1月29日号より