「為体」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


本当はしっかりしたいのに…

正解は「ていたらく」です。

【為体の語源と漢字の由来】

「為体(ていたらく)」は、「ありさま」「様子」のことですが、特に「嘆かわしい状態」「みっともない状況」「醜態」など、悪い意味で使われることが多い名詞です。

漢字の「為体」は、熟字訓であり、それぞれの漢字の意味から直接「ていたらく」という読みは導き出せません。

ちなみに「為(い/なす)」は、「する」「行い」「しわざ」を、「体(たい/てい)」は「姿」「格好」「様子」を意味します。

この二文字で、「その行いや様子」という意味合いになり、もともとは良い意味でも使われていました。後に「体裁が悪い様」という否定的な意味を強めて定着しました。

【嘆かわしい様子! 為体(ていたらく)のトリビア】

●「体(てい)」の読み
この言葉の「てい」は、「体(からだ)」ではなく、「体裁(ていさい)」「体面(たいめん)」と同じく「格好、様子」を意味するため、「てい)」の読みが使われています。

●元は良い意味でも
「為体」は、江戸時代頃までは単に「その物事のありさま」という中立的な意味で使われており、「立派な為体」といった肯定的な表現も存在しました。

●現代での用法
「為体」は、主に上司が部下の失敗を叱責する際や、親が子の不甲斐ない様子を嘆く際など、強い非難や失望の感情を込めて使われる、やや硬い表現です。

●「為体」という言葉の力
「為体」は、単なる「状態」ではなく、「誰かの行為の結果」としての状態を指すため、責任の所在を問うニュアンスが強い言葉です。

●「醜態」との類義
「醜態(しゅうたい)」もみっともない姿を指しますが、「為体」は長期的な状態や結果を指すのに対し、「醜態」は一時的なみっともない行動に焦点を当てる傾向があります。