「出納」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


経理上、非常に重要な言葉

正解は「すいとう」です。

【出納の語源と漢字の由来】

「出納(すいとう)」は、金銭や物品などを出し入れすること、特に現金の収入と支出を記録・管理する事務を意味する名詞です。漢字の「出納」は、音読みの「シュツ(スイ)」と「ノウ(トウ)」が慣用的に転じた読み方で、元の音読みとは異なる慣用音による読みです。

「出(しゅつ)」はその字の通り「出す」「支出する」ことを意味し、金銭が出ていく流れを表します。一方、「納(のう)」は「納める」「受け取る」ことを意味し、金銭が入ってくる流れを表します。

この二文字で、「金銭の出入り(収入と支出)」という、会計処理の基本となる行為全体を示しています。

「すいとう」という読みは、本来の音読み「シュツノウ」を読みやすくするために変化した慣用音であるとされます。この言葉は、特に公的な機関や企業の経理・会計部門で使われることが多い専門用語です。

【お金の流れを司る! 出納(すいとう)のトリビア】

●慣用音の例
出納」の「すいとう」のように、漢字の読みが本来の音読みから変化したものを「慣用音(かんようおん)」と呼びます。他にも「貼付(ちょうふ)」(テンプ)などもその例です。

●「出納簿」
出納の記録をつけるための帳簿を「出納簿(すいとうぼ)」と呼びます。これは、現金の流れを把握するための最も基本的な会計帳簿です。

●「出納係」
金銭の出納事務を専門に行う係員を「出納係(すいとうがかり)」と呼びます。公的機関や学校、企業などで重要な役割を果たします。

●「収支」との違い
「収支(しゅうし)」は収入と支出の金額そのものを指すのに対し、「出納」は、その現金の出し入れという行為や、それを管理する事務を指す点で異なります。

●会計の基本
出納事務は、企業や組織の財務状況を正確に把握し、不正を防ぐための、最も基礎的かつ重要な管理業務です。

●「出納」と「決済」
「出納」が現金の出し入れと管理を指すのに対し、「決済(けっさい)」は取引に伴う債権債務の最終的な清算を指します。両者は密接に関連しますが、意味は異なります。