「桜桃」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


初夏から夏が旬!

正解は「さくらんぼ」です。

【桜桃の語源と漢字の由来】

「桜桃(さくらんぼ)」は、バラ科サクラ属の木になる果実の総称で、一般的には「さくらんぼ」という和名で親しまれています。

漢字の「桜桃」は、「桜」と「桃」が組み合わさっています。「桜」は桜の木を、「桃」は丸い果実を指し、「桜の木になる桃のような丸い果実」という意味合いで、この漢字が当てられました。

和語の「さくらんぼ」の語源は、「桜(さくら)の実(み)」が転じた「桜の坊(さくらんぼう)」が変化したという説が有力です。「坊」は、「小さな丸いもの」という意味で、小さな果実を表すために使われました。

「桜桃」の音読みは「おうとう」で、学術的な名称や詩的な表現として使われることがあります。

【初夏の宝石! 桜桃(さくらんぼ)のトリビア】

●「桜桃忌」という言葉
作家の太宰治の命日(6月19日)は、彼の短編小説の題名にちなんで「桜桃忌(おうとうき)」と呼ばれています。これは「桜桃」の音読みの代表的な使用例です。

●サクラの品種との違い
街中で見かけるソメイヨシノなどの観賞用のサクラの実は小さく渋くて食べられませんが、食用の桜桃は主にセイヨウミザクラやニホンミザクラなどの品種の果実です。

●「さくらんぼ」の旬
日本のさくらんぼの旬は、主に初夏の6月〜7月頃です。特に露地栽培のものは、この時期に最も甘く美味しくなります。

●生産量日本一
さくらんぼの生産量は山形県が全国一位であり、特に「佐藤錦(さとうにしき)」という品種が有名です。

●「佐藤錦」の命名
「佐藤錦」は、山形県の佐藤栄助氏が、耐病性に優れ甘い品種を目指して交配を重ねて生み出した品種で、彼の功績を称えて名付けられました。

●「紅秀峰」との比較
「佐藤錦」が酸味と甘味のバランスがとれた品種なのに対し、近年人気の「紅秀峰(べにしゅうほう)」は、大粒で甘みが強く、日持ちが良いのが特徴です。

●栄養価
さくらんぼは、鉄分やカリウム、そして抗酸化作用を持つアントシアニンなどのポリフェノールを豊富に含んでいます。

●保存の難しさ
さくらんぼは、鮮度が命の果物であり、収穫後すぐに味が落ちやすいのが特徴です。そのため、低温での輸送・保存が非常に重要になります。

●西洋の品種
欧米で一般的に食べられているチェリー(Cherry)は、主に「ビング」などの品種で、日本のさくらんぼよりも色が濃く、果肉が硬い傾向があります。