「蒟蒻」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


近年は海外でも人気

正解は「こんにゃく」です。

【蒟蒻の語源と漢字の由来】

「蒟蒻(こんにゃく)」は、サトイモ科のコンニャクイモを原料として作られる、日本の伝統的なアルカリ性の加工食品です。

漢字の「蒟蒻」は、中国から伝わった言葉です。「蒟(く)」は、「草」と「巨(きょ)」から成り、「巨大な芋」を意味するとされます。「蒻(じゃく)」は、「草かんむり」に「弱(じゃく)」が組み合わさった字で、「柔らかい草」や「細くてしなやかな草」を意味します。 

この二文字が合わさることで、「芋からできる、柔らかく弾力のある食品」という意味合いを表しています。 

和語の「こんにゃく」は、この中国語の漢字の音読みに由来するとされますが、コンニャクイモの古名とされる「古爾乎(こにふ)」が転じたという説もあります。

【お腹の砂払い! 蒟蒻のトリビア】

●「お腹の砂払い」
こんにゃくは、食物繊維が非常に豊富であることから、昔から体内の老廃物や不要なものを取り除くという意味で、「砂おろし」や「胃のほうき」と呼ばれて珍重されてきました。

●主成分はグルコマンナン
こんにゃくのほとんどは水分とグルコマンナンという食物繊維でできています。このグルコマンナンが水を吸って膨らむことで、独特の弾力のある食感を生み出しています。

●群馬県が一大産地
こんにゃくの原料となるコンニャクイモは、特に群馬県での生産量が全国の約9割を占めています。これは、コンニャクイモの栽培に適した気候と水捌けの良い土壌があるためです。

●アルカリ性食品
こんにゃくを固める際には、石灰水(水酸化カルシウム)が使われます。これにより、こんにゃくはアルカリ性食品となり、アクが抜け、独特の風味と食感が生まれます。

●仏教との関連
こんにゃくは、肉や魚を使わないため、精進料理の食材として古くから仏教寺院で用いられてきました。これが日本全国に広まった一因とされています。

●「糸こんにゃく」と「しらたき」の違い
地域や製法の違いで、細く加工されたこんにゃくは「糸こんにゃく」または「しらたき」と呼ばれます。関西では糸こんにゃく、関東ではしらたきと呼ぶ傾向があります。

●コンニャクイモの毒
コンニャクイモには、生の状態ではシュウ酸カルシウムという毒性成分が含まれています。そのため、そのままでは食べられず、必ずアルカリ性の凝固剤で加工する必要があります。

●「玉こんにゃく」
丸い形に加工されたこんにゃくは「玉こんにゃく」と呼ばれ、特に山形県では、醤油で煮付けたものが名物として親しまれています。

●ダイエット食品
こんにゃくは、カロリーが非常に低く、満腹感が得られやすいため、現代では健康志向の食品やダイエット食品としても注目されています。

●海外への広がり
日本のこんにゃくは、その健康効果が世界的に認知され、「Konjac(コンニャク)」として海外でも麺類(グルテンフリー)や代替肉の材料として利用が広がりつつあります。