「毳毳しい」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


歓楽街はこう呼ばれることも…

正解は「けばけばしい」です。

【毳毳しいの語源と漢字の由来】

「毳毳しい(けばけばしい)」は、色彩や装飾が度を超えて派手で、下品に感じられるさまを意味する形容詞です。 

漢字の「毳(ぜい/むくげ)」は、「毛」という漢字を三つ重ねた会意文字で、「細く短い毛」「むくげ」、または「けば(毛羽)」を意味します。

この「毳」を重ねた「毳毳」は、細かい毛羽が密集して目立っている様子を表します。 和語の「けばけばしい」の語源は、この「けば(毛羽)」が繰り返し強調された表現です。

衣服などにできた毛羽が立って目立つ様子から、転じて「装飾や色彩が目立ちすぎる、派手で品がない」という意味で使われるようになりました。

【派手さの象徴! 毳毳しいのトリビア】

●「毛羽立ち」との関係
「毳毳しい」の語源である「毛羽(けば)」は、布の表面に繊維の先端が飛び出してざらざらした状態を指します。これが衣服が古びてみすぼらしく見えることと関連し、「下品さ」のニュアンスが加わったと考えられます。

●色彩の表現
主に色彩が原色で派手な場合や、過剰な装飾に対して使われます。「毳毳しい化粧」「毳毳しいネオン」といった使い方をします。

●「毳」は意味を強調する漢字
「毳」の音読みは「ゼイ」で、「細かな毛」を意味します。漢字が三つ重なった字は、「品字(ひんじ)」と呼ばれ、その意味を強調する役割があります。

●対義語は「地味」
「毳毳しい」が派手で目立つさまを意味するため、その対義語としては「地味(じみ)」や「質素(しっそ)」など、落ち着いて目立たないさまを示す言葉が挙げられます。

●「華やか」との違い
「華やか」は明るく豪華で、好ましく感じる派手さを指しますが、「毳毳しい」はそこに悪趣味や下品さといった否定的なニュアンスが含まれます。

●「飾り立てる」の極端な表現
「毳毳しく飾り立てる」という表現は、「過剰に装飾を施し、かえって品格を損ねている」という意味合いを強調します。