「欠伸」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


緊張の糸が解けると出ることも…

正解は「あくび」です。

【欠伸の語源と漢字の由来】

「欠伸(あくび)」は、眠気や疲労、退屈などによって無意識に起こる生理現象で、口を大きく開けて深く息を吸い込む行動を指します。

漢字の「欠伸」は、「欠(けん)」と「伸(しん)」の二つの意味を持っています。「欠」は、もともと「口を開けて息を吐き出す」という意味があり、あくびをすることそのものを指す漢字でした。「伸」は、「伸びる」という意味で、あくびをするときに、全身が緊張したり伸びをしたりする動作を指しています。

和語の「あくび」の語源は、「欠く(あく)」(口を大きく開ける)という動詞に、「身(み)」または「日(ひ)」が組み合わさって変化したという説が有力です。

【連鎖する生理現象! 欠伸(あくび)のトリビア】

●「欠」はあくびを表す象形文字だった
「欠」という漢字は、もともと「口を大きく開けた人」を表した象形文字であり、「あくび」を表す漢字として古くから使われていました。

●あくびの連鎖
あくびは、他人がしているのを見ると自分もしたくなる「伝染性」があることが知られています。これは、共感能力やミラーニューロン(共感や模倣、他者の意図理解に深くか関わっている神経細胞)の働きと関連しているという説があります。

●あくびの役割は脳の冷却?
かつては「酸素不足を補うため」とされていましたが、近年の有力な説では、あくびは深く息を吸い込むことで脳の温度を下げ、覚醒度を高めるための体温調節機能の一つであると考えられています。

●胎児もあくびをする
ヒトの胎児は、妊娠11週目頃からエコー検査であくびをする様子が確認されています。これは、胎児の脳の発達と関連していると考えられています。

●原因は「眠け」だけではない
あくびは、不安や緊張、あるいは運動後のリラックスなど、さまざまな心身の状態の変化に伴って起こることが知られています。

●動物もあくびをする
あくびをするのは人間だけでなく、ライオンは獲物を狩る前に、ペンギンは求愛行動の一環としてあくびをするなど、動物によってさまざまな意味合いがあります。

●あくびの長さ
あくびの平均的な持続時間は約6秒とされています。この間に心拍数は一時的に上昇し、脳への血流が増加すると言われています。