「齷齪」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識 【難読漢字よもやま話】


近年は、人手不足が原因に…

正解は「あくせく」です。

【齷齪の語源と漢字の由来】

「齷齪(あくせく)」は、小さなことにこだわり、落ち着きなく忙しそうに働くさま、または心にゆとりがなく、こせこせしているさまを意味する言葉です。 

漢字の「齷(あく)」と「齪(せく)」には、ともに「歯(は)」の部首がついており、この二文字は「歯をぎしぎしと噛み合わせる音や様子」を表す擬音・擬態語に由来するとされています。

「歯を食いしばって(小さなことに)一生懸命になる」、あるいは「歯の並びが不揃いで、こぢんまりしている」といったイメージから、「こまごまと働くさま」や「度量が狭いさま」を指すようになりました。

和語の「あくせく」の語源は、この「齷齪」という漢語の音(音読みでは「アクソク」)を、擬態語として受け入れたものと考えられています。

【こせこせとした忙しさ! 齷齪(あくせく)のトリビア】

●「歯」には窮屈の意味も
「齷」も「齪」も「歯(は)」の部首を持っています。この「歯」は、「きしむ」「噛み合う」といった意味合いを持ち、窮屈な状態を象徴しています。

●対義語は「悠然」
「齷齪」が落ち着きなく忙しいさまを意味するため、対義語は「悠然(ゆうぜん)」「泰然(たいぜん)」など、ゆったりと落ち着いているさまを示す言葉になります。

●「せかせか」との違い
「せかせか」は動作が速く、慌ただしい様子に焦点を当てますが、「齷齪」は、それに加えて「小さなことに気を使いすぎる」という、精神的な窮屈さのニュアンスを含みます。

●「瑣事(さじ)」との関連
「齷齪」は、しばしば「瑣事(さじ)」(取るに足らない小さな事柄)にこだわる様子と関連づけて使われます。