「2026年完成」の“嘘”に隠されたサグラダ・ファミリア「住民3000人立ち退き問題」と「暴走する観光マネー」

「未完」という名の金脈を掘り尽くした後の虚無

サグラダ・ファミリアは、ガウディの死後「解釈の建築」となった。というのも、設計図の一部がスペインの内戦で消失しており、今作られているものがガウディの頭の中にあったものか、それとも現代の建築家たちが3Dモデリングで作り上げた「ガウディ風のレプリカ」なのか分からないからだ。

「完成してしまえば、この建築が持っていた『永遠の未完成』というロマンは消え去ります。その時、観光客は今と同じ熱量で訪れるでしょうか」(前出のベテランガイド)

2026年、高らかに鳴り響くであろう完成の鐘。しかしその音は、追放される3,000人の住民にとって、あるいはガウディ本人にとっても、祝砲ではなく「終わりの始まり」を告げる弔鐘に聞こえるのかもしれない。