巨人の皮算用が崩壊! 村上宗隆の「買い叩き」で岡本のポスティング金による大補強が暗礁に

東京ドーム(C)週刊実話Web

東京・大手町の読売巨人軍本社に激震が走っている。球団のレジェンド・王貞治を超えるシーズン56本の本塁打を放った村上宗隆のメジャー移籍が、逆の意味で“破格”に終わったからだ。

今オフ、ヤクルトからポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を表明していた村上。若くして実績十分、史上最年少三冠王の契約は当初、吉田正尚の5年総額年俸9000万ドル(約123億円)を超える日本人野手史上最高額も囁かれた。

ところが、移籍先決定は交渉期限のギリギリまでもつれた挙句、譲渡金は657万5000ドル(約10億3900万円)、総額は2年で3400万ドル(約54億円)。実績や肩書きからは程遠い、あまりにもしょっぱいものだった。

交渉が期限ギリギリまでもつれ込んでのこの額に決まったのは、現地で村上の実力に疑問符がつき、“地雷扱い”されていたのは想像に堅くない。しかし、最も衝撃を受けているのが、ヤクルトでも村上でもなく、巨人のフロント陣だという。

「今季3位に沈み、戦力も整わず長期低迷が予想される巨人は、岡本和真がメジャー移籍するポスティング金を補強資金に充てようとしていた。岡本の移籍金で、超大物外国人や国内FA選手の獲得資金を賄う――そんな“皮算用”が、村上の低評価によって根底から覆されたのです」(セ・リーグ他球団関係者)

【関連】巨人・阿部慎之助監督への“怨念”か…桑田真澄が新天地で画策する“古巣打倒”の復讐シナリオ

補強予算の消失と「苦難の2026年」

村上は岡本よりも若く、何より三冠王という実績もある。その村上が買い叩かれた事実は、そのまま岡本の市場価値の下落を意味する。「村上であれなら、岡本はいくらになるんだ…」東京・大手町の球団事務所からは、そんな溜息が漏れ聞こえてくるという。

ポスティング金による大補強路線が暗礁に乗り上げたことで、巨人は来季、極めて厳しい舵取りを迫られる。主砲が抜け、期待した補強資金も入らない。阿部慎之助監督への采配に疑問も集まる中、このままではチーム再建どころか解体危機だろう。

ただ、希望が全くないわけではない。岡本は“あるデータ”において村上より上であり、この点が評価されれば高額な移籍金もまだ可能性はあるという。

「村上の評価がここまで低かった主な理由は速球への対応力。メジャーは160キロ越えのパワーピッチャーがごまんといる世界ですが、今季の村上は150キロ以上の速球打率が.188しかないのです。対して、岡本の同打率は.289と3割近い。今のメジャーは155キロ以上の動く球を打てなければ話にならず、村上はここがネックと判断されたが、岡本は代理人がこの点をプッシュすれば高額契約を勝ち取れるかもしれない」(MLBジャーナリスト)

常勝軍団の再建を誓う阿部巨人の前には、例年以上に険しい「冬の時代」が待ち受けているのか…。