【難読漢字よもやま話】「鰐」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


「生きた化石」の呼び名も

正解は「わに」でした。

【鰐の語源と漢字の由来】

「鰐(わに)」は、ワニ目に属する大型の爬虫類の総称で、クロコダイルやアリゲーターなどが含まれます。

漢字の「鰐」は、「魚へん」に「咢(がく)」が組み合わさった形声文字です。「魚へん」は、古代中国で水棲生物全般を指す部首として使われていました。「咢」は、「がく(顎)」に通じ、「大きな口を開ける様子」や「強い顎」を意味するとされています。この構成が水中に棲み、大きな顎を持つ動物であるワニを指す漢字として当てられました。

ただ、古代日本語では「わに」は、これはサメ(鮫)を指す言葉でした。日本には本来ワニが生息していなかったため、海の巨大な捕食者であるサメが「わに」と呼ばれ、後に中国から「鰐」という漢字が入ってきた際に、ワニとサメが混同されたまま定着したとされています。

【日本のワニはサメ? 鰐のトリビア】

●アリゲーターとクロコダイル
ワニは大きく分けてアリゲーター(メガネカイマンなど)とクロコダイル(イリエワニなど)に分類されます。見分け方は、口を閉じたときに下の歯が見えるのがクロコダイルです。

●生態系の「番人」
ワニは生態系において頂点捕食者であり、病気の獲物や弱い個体を排除することで、自然界の健全性を保つという重要な役割を担っています。

●噛む力は最強
ワニは地球上で最も噛む力が強い動物の一つです。しかし、口を開けるための筋肉は非常に弱く、人間でも簡単に手で押さえて口が開かないようにできます。

●恐竜の生き残り
ワニは約2億年前からほとんど姿を変えていない「生きた化石」と呼ばれ、恐竜と同時期に生きていたグループの子孫です。

●体温調節の仕方
ワニは水温に合わせて体温調節を行うため、口を開けて体内の熱を逃がす「日光浴」を行います。口を開けているのは威嚇ではなく、体温調節のためであることが多いです。

●ペットとしての規制
ワニは特定動物に指定されており、日本では非常に厳しい規制のもとでしか飼育が許されていません。ほとんどの種が特定危険動物として扱われます。