【難読漢字よもやま話】「恭しい」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


敬意を払い、礼儀を尽くす

正解は「うやうやしい」です。

【恭しいの語源と漢字の由来】
「恭しい(うやうやしい)」は、相手を敬い、礼儀を尽くして丁寧な態度をとるさまを意味する形容詞です。

漢字の「恭」は、「共(きょう)」と「心(りっしんべん)」が組み合わさった形声文字です。「共」は、「両手を重ねて持つ」様子や「共に」という意味があり、手を重ねて敬う姿勢や、皆が同じように心で敬意を表すことを示唆しています。 

「うやうやしい」の語源は、「敬う(うやまう)」という動詞の語幹「うやま」が変化した「うや」に、「重々しい」「重い」という意味を持つ「おもし」が結びついて変化したという説が有力です。

これは、敬意が重く、丁寧でかしこまった態度を意味します。このため、「恭しい」という言葉は、心からの敬意と、それが態度に表れている様子を強調する言葉として使われます。

【敬意の表れ! 恭しいのトリビア】
●「うやまう」との関係
「恭しい」は、「敬う(うやまう)」という動詞の状態や様子を表現する形容詞です。「敬う」が心の内にある感情を表すのに対し、「恭しい」はそれが外部の態度として表れている様子を指します。

●「敬意」のニュアンス
この言葉は、単なる丁寧さ(丁寧語)ではなく、相手の地位や存在に対する畏敬の念を含んでいます。そのため、友人に対しては使わず、目上の人や神仏に対して使われます。

●対義語は「横柄」
「恭しい」が謙虚で礼儀正しい態度を意味するため、その対義語は「横柄(おうへい)」や「無礼」など、偉そうで不遜な態度を示す言葉が挙げられます。

●「かしこまる」との違い
「かしこまる」は、緊張して身構えるというニュアンスが強いのに対し、「恭しい」は心からの敬意を込めて穏やかに礼儀正しく振る舞うニュアンスがあります。

●現代社会での使用
現代の日常会話ではあまり使われませんが、改まった挨拶や格式の高い場でのスピーチなど、言葉を尽くす必要がある場面で、文章表現として使われます。