補強戦略大混迷! 巨人が新助っ人に鞍替えでバウアー現役続行に“赤信号”

横浜DeNAベイスターズ公式サイトより

トレバー・バウアーの獲得を目指していた読売ジャイアンツが、争奪戦からの“撤退”を決めたという。

2023年に横浜DeNAベイスターズで10勝を挙げるも、翌年にメキシカンリーグへ移籍し、今年日本復帰を果たしたバウアー。しかし思うような成績が挙げられず、シーズン後半には“バット蹴り事件”もあって2軍に幽閉されていた。

「先発が手薄な巨人はバウアーの退団を見越して調査に乗り出していた。実際、後にDeNAの自由契約が伝えられ、一時は巨人入り濃厚とまで囁かれていました」(スポーツ紙巨人担当記者)

しかし、ここに来て事態は急転直下。巨人が獲得レースから完全に手を引いたという。

「10月時点では、巨人フロントもバウアー獲得に前向きでした。ロートル・田中将大がローテーション入りするほど先発陣が手薄な中、イニングを計算できるバウアーは悪くない選択肢だと言われていたんです。

風向きが変わったのは11月に入ってから。同月下旬にはフォレスト・ウィットリー、12月に入ってからはブライアン・マタと、親会社・読売グループのスポーツ報知で、立て続けに外国人投手の獲得を進めていることが判明しました」(同)

巨人の先発補強をめぐっては、パ・リーグ3度の最多勝に輝いた有原航平の獲得も報じられている。どうやら、バウアーに頼る必要もなくなったというのだ。

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相次ぐ外国人投手の獲得報道が示すものは…

「バウアーは実績こそあるが、今シーズンは打たれ込んだ。また、フロントは34歳という年齢も懸念しているようです。これは、ともに20代のマタとウィットリー獲得を進めていることからも分かるでしょう」(セ・リーグ他球団関係者)

そして、やはりネックになったのはその“素行”だという。

「バット蹴り事件やマウンド上での短気から分かるように、バウアーはかなりのくせ者。規律を重んじる阿部慎之助監督とは水と油で、調整法で衝突でもすれば、チームの和が一瞬で崩壊しかねないという結論に至ったようです」(同)

だが、当のバウアー本人は、この撤退に大きく肩を落としているという。

「ここ数日、バウアーは自身のSNSで『オファーを待っている』『金額は問わない』といった趣旨のメッセージを唐突に発信し始めた。これまで代理人を通じて強気な姿勢でしたが、巨人移籍というアテが外れてかなり焦っているのです。メジャーからのオファーはなく、メキシコ復帰も本意ではない中、日本球界に向けて『誰か拾ってくれ』と懇願しているに等しい。かつてのサイ・ヤング賞投手にしては、あまりに悲しい就活でしょう」(MLBジャーナリスト)

2年前は鳴り物入りで入団した元メジャーリーガーも、来季は日本でプレーする可能性が限りなくゼロに近づいている。