主演俳優が「次々死亡」! 本当にあった命を奪う「呪いの映画」戦慄のタイトル

終わらない! 主演俳優に待ち受ける“死の連鎖”

呪われた映画と言われて、もっとも有名なのは『Atuk(アトゥック)』だろう。そんな映画聞いたことない! という読者も多いと思われるが、それもそのはず、この映画はいまだ完成していないのだ。なぜならば、主演にキャスティングされた俳優が、5回連続で5人ともに死亡してしまったからである。

1963年に発売された、カナダの作家モルデカイ・リッチラー氏の小説『The Incomparable Atuk』に目をつけたハリウッドのノーマン・ジェイソン監督が、この小説の映画権を獲得して、1970年代には映画化に着手し始めたと言われている。

まず最初に主演としてキャスティングされたのは、映画『ブルース・ブラザース』の兄役で有名なコメディ王ジョン・ベルーシだった。『Atuk』はコメディ映画のため、これはうってつけの配役だったが、撮影開始直前に、ベルーシが高級ホテルの一室で死亡しているのが発見される。原因は危険薬物の過剰摂取であった。

この時点ではまだ、単なるスターのスキャンダラスな死亡事故であり、『Atuk』が呪われた映画だと思った者はいなかっただろう。しかし、その後、2代目の主演俳優サム・キニソンが『Atuk』の撮影スタジオへ向かう途中に自動車事故で死亡し、3代目の主演ジョン・キャンディが心臓発作、4代目の主演クリス・ファーレイが薬物中毒で亡くなると、ただの偶然では片づけられなくなってきた。

1970年代から製作が計画されたいた『Atuk』であったが、この時点ですでに1997年を迎えていたのである。

恐怖の銀幕ミステリー2】へ続く

週刊実話増刊『発禁! 最恐の心霊現象2025夏』より