活動休止直前の『嵐』こそが起爆剤 ! NHK が血眼になってすがる紅白“本丸交渉”の舞台裏

嵐(C)週刊実話Web

「今年の紅白は大丈夫か? メンツを見る限り、普段の音楽番組と何ら変わらない。これで視聴率が取れると思っているNHKの見識を疑ってしまう」

そうボヤくのは、紅白を担当するスポーツ紙のベテラン芸能記者だ。11月14日に発表された『第76回NHK紅白歌合戦』の出場歌手リストに対し、タマ(出演者)が揃っていないという。

当初、水面下で交渉がささやかれていた中森明菜や松田聖子といった“レジェンド枠”は完全に消滅。結局、フタを開けてみればMISIA、福山雅治、石川さゆりなど、いつもと変わらぬ顔ぶれ。目玉不足なのは誰の目にも明らかだ。

「この出演者で勝負する気なら、視聴率ワースト更新は確実。ヘタすれば紅白不要論が浮上する」(同)

もっとも、紅白の出場者リストを子細に見てみると、ある奇妙な事実に気付く。紅組に比べて、白組の出場枠が「3つ」も少ないのだ。

「これこそがNHKの“隠し玉”作戦です。最初から枠を空けておき、本番直前に超大物を発表して視聴率を爆上げさせる算段でしょう」(制作会社音楽番組プロデューサー)

では、その「空白の3枠」に誰が収まるのか?

「現在、噂されているのが高視聴率を取った朝の連続テレビ小説『あんぱん』の主題歌を手掛けた『RADWIMPS』、あるいはソロデビュー50周年の矢沢永吉です」(事情通)

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出演ごり押しには悲惨な局内事情が…

だが、NHKが血眼になって追っている“本丸”は別にいる。来春での活動休止を発表している国民的グループ『嵐』だ。

「NHKは、嵐の出場こそが低迷する紅白の起爆剤になると信じている。『King&Prince』などの出場で旧ジャニーズ事務所とのパイプはつながっており、交渉成立に自信を見せているフシがあるんです」(民放幹部)

とはいえ、交渉は難航を極めているのが実情だ。
「嵐サイド、特に大野智のコンディションが整っていないという話です。また、ラストライブに重きを置く事務所としては、紅白にだけ嵐を出すことは考えにくく、コンサートの価値を下げるような“安売り”は絶対にしたくないはず。出演確率は50%といったところでしょう」(同)

なぜNHKは、これほどまでに嵐にこだわるのか。その陰に、局の“お家事情”が見え隠れする。

「最大の理由は、社運を懸けて開発した新アプリ『NHK ONE』の登録が進んでいないこと。紅白で高視聴率を叩き出し、宣伝によって一気にユーザーを囲い込む狙いです。局内では今、報道畑の人間が“視聴率が取れない紅白に金を使うなら、報道特番をやれ”と突き上げている。もし今回コケれば、“紅白廃止論”が現実味を帯びてくる」(前出・NHK関係者)

大みそかは宣伝の嵐?

「週刊実話」12月18・25日号より