【難読漢字よもやま話】「鰙」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


これも冬の味覚
正解は「わかさぎ」です。

【鰙の語源と漢字の由来】
「鰙(わかさぎ)」は、キュウリウオ目キュウリウオ科に属する魚で、淡水域(湖や沼)や汽水域(海水と淡水が混ざる場所)に生息します。

漢字の「鰙」は、魚類を表す「魚へん」に「幼い、小さい」という意味合いを持つ「若」が組み合わさった形声文字です。

ワカサギは体が比較的小さく、細長い魚であることに由来するとされています。和語の「わかさぎ」の語源は、諸説ありますが、最も有力なのは、「稚(わか)」「細(ささ)」「魚(ぎょ)」が組み合わさって変化したという説です。

つまり、「小さくて細い魚」という意味に由来すると考えられています。

【氷上の宝石! 鰙のトリビア】
●「公魚」の別表記
ワカサギは、江戸時代に霞ヶ浦(現在の茨城県)から将軍家に献上される公儀御用の魚であったことから、「公魚(わかさぎ)」という別名・漢字表記があります。

●氷上釣りの文化
ワカサギは、冬になると水温が下がり、湖の表面が凍る地域では、氷に穴を開けて釣る「穴釣り」の対象として非常に有名です。日本の冬の風物詩となっています。

●実は「海水魚」
ワカサギは、もともと海で生まれた後、産卵のために川を遡上する降海型の魚でしたが、一部が湖に定着し、一生を淡水で過ごす「陸封型」が多くなりました。

●匂いが独特
ワカサギが属するキュウリウオ科の魚は、獲れたての状態を嗅ぐと、キュウリのような独特の匂いがすることが特徴です。これは体内の物質によるものです。

●天ぷらの定番
ワカサギは骨ごと食べられる小魚であり、淡白な白身と、特有の風味があることから、天ぷらや唐揚げといった調理法で丸ごと食べられることが多いです。

●卵の美味しさ
産卵期(1月~5月あたり)のワカサギ、特にメスが抱える卵(子持ち)は、味が良く、珍重されます。この時期の漁獲は特に人気が高く、「子持ちワカサギ」として知られます。

●外来魚との競争
近年、ワカサギが大量に生息する湖沼では、ブラックバスやブルーギルといった外来の肉食魚が持ち込まれたことによる捕食圧で、ワカサギの漁獲量が減少する問題が起きています。

●栄養価も◎
ワカサギは、丸ごと食べることで、骨からのカルシウムや、ビタミンDを効率よく摂取できるため、栄養バランスに優れた健康的な食材としても知られています。