【難読漢字よもやま話】「贖罪」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


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【贖罪の語源と漢字の由来】
「贖罪(しょくざい)」は、犯した罪や過ちを、何かを犠牲にすることで償うことを意味します。「贖」という漢字は、もともと「身代わりを立てる」「代償を払って許しを得る」という意味を持ちます。

古い時代には、罪を犯した人が金銭や物品を差し出すことで刑を免れる風習があり、これが語源とされています。「罪(ざい)」は、文字通り罪悪や過ちを指します。この二つが合わさることで、代償を払って罪を贖い(あがない)、清算するという、特に宗教的・倫理的な責任を伴う重い行為を指す言葉となりました。
贖う気持ちが重要

【魂の清算書! 贖罪のトリビア】
●「償う」と「贖う」の違い
「償う(つぐなう)」は、損害を金銭などで弁償するなど、一般的な賠償行為を指しますが、「贖う(あがなう)」は、犠牲や苦行を通じて、より精神的・道徳的な罪を清算する意味合いが強いです。

●キリスト教における核心概念
キリスト教では、イエス・キリストが人類の罪を背負って十字架にかかった行為そのものが「贖罪」と捉えられ、教義の最も重要な柱の一つとなっています。

●「贖」の字に込められた意味
「贖」の左側にある「貝」は、古代において貨幣や貴重品を意味しました。これは、罪を償うために財産を差し出すという古代の風習を反映しています。

●法的責任とは別物
「贖罪」は主に個人的な倫理観や宗教観に基づく行為であり、刑法で定められた「刑罰」とは異なります。そのため、刑罰を終えても、なお「贖罪」を続ける人もいます。