ギャンブル&グルメ旅! 香川・丸亀競艇で味わった大波乱と「骨付鳥」の夜

夜の街では名物に舌鼓

丸亀競艇

丸亀競艇場は、約10年ぶり2度目の訪問。2012年に改修されたスタンドは2階の無料席が全席テーブル付きという豪華さ。さらに今回初めて見たのだが、1マークの眼の前にアクアキャビンとアクアデッキなる無料観戦スペースが作られ、激しいターンの攻防を眼の前で見られる。

無料席が充実した丸亀競艇場は観客に優しい施設という面で日本一かも。1マーク付近を高い有料指定席に限定してる競艇場は、丸亀の爪のアカ、コースの塩水でも飲んで見習ってほしいものである。

勝負の途中、場内食堂では香川名物のうどんを賞味。地元バイパス沿いで営業する自家製麺セルフうどんとはさすがに別物だが、香川ではうどんを食うことに意義がある(と自分を納得させる)。

丸亀競艇

そして無料バスで駅まで戻り、夜の街へ。が、そこにあったのは10年前よりはるかにさびれ、駅前の店舗の3分の1がシャッター化した、暗く人けのない繁華街だった。

しかし、ぽつりぽつりと見える赤提灯。その多くに「骨付鳥」と書いてある。今や香川県全域のソウルフードとなった「骨付鳥」は丸亀発祥で、駅前の「一鶴」という店が元祖だ。駅前の暗い一角でぽつんと営業していたが、なんと店舗が赤坂の高級焼肉屋ふうに改装され、しかも長蛇の行列。有名になりすぎて連日の行列なのだそうだ。

人気店は早々に諦め、夜8時台というのに暗黒のトンネルと化している豪華アーケードの通町商店街を抜けると、ようやく別の居酒屋が営業。『りぶや』という店に飛び込み腰を落ち着け、まずはハイボール、そして「骨付鳥」を注文だ。
骨付鳥

「骨付鳥」は日本中でクリスマスに出回る骨付き鶏モモ肉や鶏リブ(肋骨)の揚げ焼きだが、もともと卵を産んだ後の親メス鶏すなわち廃はい鶏けいの肉を食用にすべく考案されたリユース料理。

香川県ではメジャー化したため肉の柔らかい若鶏使用もあり、前者を「オヤ」、後者を「ワカ」「ヒナ」と分ける。

当然、通は「オヤ」一択だが、本来スープのダシにする肉は固く、中高年は噛み切るのも大変だ。添えられた料理バサミで遠慮なく肉をジョギジョギ切断して弱った奥歯でガシガシ噛みしめると、やがて舌の上にジュワーッと熟女鶏の肉汁が広がる。この味が丸亀の味なのだ。

漢(オヤジ)の旅 香川県丸亀市編(2)】へ続く

「週刊実話タブー」12月5日号より