MLBに激震! ドミニカの現役2投手に“八百長”疑惑

エマニュエル・クラセのインスタグラムより
米メジャーリーグ(MLB)のトップクラスのクローザーと先発投手が、違法スポーツ賭博の共謀容疑で起訴された。

11月10日、米ブルックリン連邦地裁が公開した起訴状によると、クリーブランド・ガーディアンズのクローザー、エマニュエル・クラセ(27)と先発投手ルイス・オルティス(26、共にドミニカ共和国出身)は、自国の賭博仲介人らに、自分たちが投げる特定の球の球速やボール・ストライクなどの投球結果を事前に告知。

賭博師らは、この手法で少なくとも46万ドル(約6900万円)の不当利益を得た。

MLBは、両選手の登板試合でスポーツベッティングが異様に増加した状況を察知し、司法当局に通報した。両選手の弁護人は容疑を否認している。

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メジャーリーグ版“黒い霧事件”に発展か

検察によると6月15日のマリナーズ戦で登板したオルティス被告が特定の投球をボールにする見返りとして5000ドル(約76万円)、同27日のカージナルス戦でも7000ドル(約107万円)を受け取った疑いが持たれている。

また、クラセ被告もオルティス被告の八百長投球の手配を手伝ったとして同額の報酬を受け取っていたとされる。

クラセ被告は2019年にテキサス・レンジャーズでメジャーデビューし、’22~’24年にオールスターに3年連続で選出された投手。しかし、’23年5月から八百長への関与が疑われていた。

今回の起訴を受けて、MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは「スポーツ賭博が合法化されて以来、ファンのために試合の公平性を保つことを最優先事項にしてきた。

今後も各方面と協力し、公平性を守り続けていきたい」とコメント。

アメリカの国技ともいわれる野球。その最高峰のMLBで起きた“違法行為”は、メジャーリーグ版“黒い霧事件”になってしまうのだろうか。

「週刊実話」12月4・11号より