金井夕子の『パステルラヴ』はヒットしなかったが「令和になっても細く長く愛される名曲」
2025.11.23
エンタメ
令和に聴いても“ニュー”なミュージック
そんな尾崎亜美によるメロディーは実に新鮮。「♪愛しているの 愛しているの あなたのそばを離れない」のくだりは、当時歌番組で見て聴いて「あぁニューなミュージックが歌謡界に押し寄せてきているな」と感じましたよ。
シングル盤の歌詞カードには楽譜が載っているのですが、「♭9」やいわゆる「分数コード」の入ったコード進行も実にニュー。
さらに、前年のレコード大賞に輝く沢田研二『勝手にしやがれ』で一気に名を上げた船山基紀による編曲もまたおニューで、そしてナウ(死語)。特にイントロのキラキラしたピアノの響きは、一度聴いたら忘れられません。
そういえば、同じくこの年にスタ誕からデビューした石野真子のデビュー曲『狼なんか怖くない』の作曲は吉田拓郎。前回取り上げた渡辺プロダクション同様、スタ誕もフォーク~ニューミュージックの取り込みモードに入っていたのでした。
そんな『パステルラヴ』、正直、成功したとは言い難い1曲です。でも、ヒット曲ではなかった分、名曲として細く長く愛され、今でもたまにラジオでかかったりします。もちろん私も自分の番組でもかけました。
そして私は、令和に聴く『パステルラヴ』に思うのです。
「あれから47年経っても、まだまだニューやなぁ…」
「週刊実話」12月4・11日号より
スージー鈴木/音楽評論家
1966(昭和41)年、大阪府東大阪市出身。『9の音粋』(BAYFM)月曜パーソナリティーを務めるほか、『桑田佳祐論』(新潮新書)、『大人のブルーハーツ』(廣済堂出版)、『沢田研二の音楽を聴く1980―1985』(講談社)など著書多数。
- 1
- 2
合わせて読みたい
-

大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希WBC出場辞退が確実に トランプ大統領「ロス五輪最優先」指令
2025.11.22 スポーツ -

水卜麻美アナが日テレ退社へ 夫・中村倫也の説得で『24時間テレビ』が花道に?
2025.05.11 芸能 -

「22万のオバケ票」田中角栄の事件史外伝『越山会―最強組織はどうつくられたか』Part1~政治評論家・小林吉弥
2020.10.12 エンタメ -

“魔性の女”との不倫が原因で…「SHOGUN」真田広之が愛した3人の女優
2024.10.09 芸能 -
WBCダルビッシュ出場絶望で主将は大谷翔平、副将は鈴木誠也とヌートバー
2025.11.14 スポーツ -

【紅白大騒動】初出場K-POPアイドル・aespaに「出場停止署名10万件」! 中国人メンバーの“写真”が大炎上
2025.11.22 芸能 -

未経験男子を優しく手ほどき! 東北に実在した人妻サークルの“驚愕実態”
2025.03.26 -

【難読漢字よもやま話】「蝦」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識
2025.11.23 エンタメ -
中居正広と振付師に入籍説! 芸能界復帰の鍵は松本人志と国分太一か
2025.11.21 芸能
合わせて読みたい
-

大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希WBC出場辞退が確実に トランプ大統領「ロス五輪最優先」指令
2025.11.22 スポーツ -

水卜麻美アナが日テレ退社へ 夫・中村倫也の説得で『24時間テレビ』が花道に?
2025.05.11 芸能 -

「22万のオバケ票」田中角栄の事件史外伝『越山会―最強組織はどうつくられたか』Part1~政治評論家・小林吉弥
2020.10.12 エンタメ -

“魔性の女”との不倫が原因で…「SHOGUN」真田広之が愛した3人の女優
2024.10.09 芸能 -
WBCダルビッシュ出場絶望で主将は大谷翔平、副将は鈴木誠也とヌートバー
2025.11.14 スポーツ -

【紅白大騒動】初出場K-POPアイドル・aespaに「出場停止署名10万件」! 中国人メンバーの“写真”が大炎上
2025.11.22 芸能 -

未経験男子を優しく手ほどき! 東北に実在した人妻サークルの“驚愕実態”
2025.03.26 -

【難読漢字よもやま話】「蝦」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識
2025.11.23 エンタメ -
中居正広と振付師に入籍説! 芸能界復帰の鍵は松本人志と国分太一か
2025.11.21 芸能