「歴史に残る激闘だった」蝶野正洋が絶賛するメジャーリーグWS最終戦

フワちゃんのスターダム入団は全然アリ

棚橋選手は新日本プロレスの社長でもあるからオフィスワークも大変だろうし、これまでのダメージの蓄積もあるからね。でも、オカダ選手はどんな状態の相手でもいい試合に出来る実力があるから、しっかり棚橋を送り出してくれるとは思うよ。

今回の1.4東京ドーム大会は、金メダリストのウルフ・アロン選手のデビュー戦も決まっていることもあって、チケットはほぼ完売で、テレビ中継も深夜ではなくプライムタイム(19~23時の時間帯)の放送が決まっていて注目度が高まっている。

プロレス人気回復のキッカケとなる大会になるんじゃないかな。

女子プロレスでは、スターダムにタレントのフワちゃんが入団して、本格的にプロレスラーとして活動することも話題になった。

フワちゃんはX(旧ツイッター)で行き過ぎた発言をして謹慎していたから、一部のファンからはそんなスキャンダラスな存在がプロレスに関わることに対して、拒絶するような意見もあるようだ。

俺は全然アリだと思うけどね。フワちゃんは性格が悪いといわれているみたいだけど、プロレス業界なんて性格が悪いヤツばかりだから。

誰もが自己中心的で、普通の社会にいたら嫌われ者になるような連中しかいないんだけど、そんな人間が本気で競い合える場所だから面白いんだよ。

プロレスファンは嫌いなら思いきりブーイングすればいい。それでも一生懸命やってれば必ず応援するファンも出てくるから、世間の評価なんてすぐにひっくり返る。

プロレス界はこれまでもいろんな人材を受け入れて、活かしてきた。社会のはみ出し者がスターになるというのも、ファンに夢や希望を与えることになると思うよ。

「週刊実話」12月4・11日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)

1963年シアトル生まれ。84年に新日本プロレス入団。「nWo JAPAN」を率いるなど“黒のカリスマ”として活躍し、2010年に退団。現在はプロレス関係の他に、テレビやイベントに出演するタレント活動、「救急救命」「地域防災」などの啓発活動にも力を入れる。