【難読漢字よもやま話】「橇」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「そり」

【漢字の由来と語源】
「橇(そり)」という言葉の語源には諸説ありますが、最も有力なのは「反る(そる)」から。
雪や氷の上を滑りやすくするために、先端が上方に「反り」上がった形状をしていることから、「反る」が「そり」になったと考えられています。

多くの乗り物や道具において、その形状や機能がそのまま名称になることはよくあります。

また、滑る際に地面や雪面を「擦る(する)」ため、これが転じてそりになったとの説もあります。

【そりに関する豆知識】
●そりの歴史
そりは車輪が発明されるよりもずっと前から存在していたと考えられています。古代の人々は、重い荷物を移動させるために、樹木を切り倒してその上に乗せ、雪や氷の上を引きずって運んでいました。

最古のそりは紀元前6000年頃のものとされており、スカンジナビアで発見されました。当初は移動手段や物資の運搬に使われていたと伝えられています。

●犬ぞりの歴史
犬ぞりは、北極圏や亜北極圏の先住民が、何世紀にもわたって移動手段として使用してきました。アラスカでは犬ぞりレースが盛んです。

●ボブスレーの起源
ボブスレーは19世紀後半にスイスで生まれました。当初は単なるレクリエーションでしたが、すぐに競技として人気を集めました。
そりは紀元前6000年頃から活躍

●リュージュの速度は時速140キロ
リュージュはそりの一種で、選手は仰向けになり、時速140キロメートルを超えるスピードで氷のコースを滑走します。

●世界最長の犬ぞりレース
世界最長の犬ぞりレースは、アラスカのアイディタロッド・トレイル・スレッドドッグレースで、約1600キロメートル(1000マイル)の距離を走破します。

●南極探検の生命線
アムンゼンやスコットといった初期の南極探検隊にとって、そりは物資運搬のための最も重要な手段でした。犬ぞりや、時には人間が自らそりを引いて、極寒の荒野を横断しました。