「ひと品足すだけで変化あり」バズーカ岡田(日体大教授)が提唱する筋肉を減らさずに脂肪を落とす食事法

『日体大教授が教える「脂肪燃焼」食 運動0でお腹が凹む!』講談社 1,600円(本体価格)
『日体大教授が教える「脂肪燃焼」食 運動0でお腹が凹む!』著者:岡田隆(おかだ・たかし)
日本体育大学教授、博士(体育科学)、理学療法士、ボディビルダー(WNBFプロマスターズ世界一)。「バズーカ岡田」名で骨格筋評論家でもある。トレーニング科学、スポーツ医学を専門的に学び、身体作りのスペシャリストとして活動。

続けるコツは「減らす」よりも「増やす」

──お腹の脂肪は運動なしで落ちますか?
岡田「はい、私が提唱する『脂肪燃焼食』は、筋肉を落とさず脂肪だけを減らす食事法です。
多くの方が『腹筋を割る=腹筋運動』と思い込んでいますが、実は腹筋は食事で作られるのです。
腹筋が割れていない人間は存在しません。体脂肪がすべてを覆い隠しているだけなのです。
食べ物の脂質量を適正化し、たんぱく質と炭水化物をバランス良く摂れば、運動ゼロでもお腹は自然に凹んでいき、美しいウエストが出現します。

──お腹の脂肪が落ちる食事はありますか?
岡田「ポイントは『食べ痩せ』です。脂質は最も体脂肪になりやすい栄養素なので、揚げ物や加工食品で過剰に摂っている油を減らします。
またドレッシングをかけすぎないようにして、たんぱく質と炭水化物をしっかり摂りましょう。
鶏肉や魚、大豆製品といった高たんぱく食材、さらに白米や雑穀米といった低脂質の炭水化物は、体脂肪を落とすときの強い味方です。
続けるコツは『減らす』よりも『増やす』こと。まずは食物繊維をひと品足すことから始めてください。野菜・豆・キノコ・海藻を食事にプラスするだけでも、少しずつ変化が出てきます。

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若さの秘訣は「食・睡眠・筋肉」

──絶対NGの食べ物、食事方法はありますか?
岡田「『これだけは絶対ダメ』という食材はありません。むしろ『NGを作らない』ことが継続の秘訣です。ただし太りやすい条件はあります。
それは『脂質×糖質』の組み合わせ。ラーメン、ピザ、ドーナツなどはその典型です。
もし食べたい場合は、翌日の食事で脂質を抑える、あるいは軽く運動を取り入れて帳尻を合わせればいい。
ストレスを溜めて爆発的に食べる『キレ食い』が失敗の原因になりますので、柔軟にコントロールする姿勢が大切です」

──いつまでも若々しく見えるためにはどうしたらいいのでしょうか?
岡田「若さの秘訣は『食・睡眠・筋肉』です。まず脂肪燃焼食で体脂肪量を適正化し、筋肉を残すこと。筋肉は姿勢や基礎代謝を支え、動くときのエンジンとなります。
そして、なによりも見た目の若々しさにも重要なのです。さらに、質の高い睡眠でしっかり疲れを取ることが大切。積み重ねてこそ、健康を長く維持できます。
正しい食と睡眠をベースに、体脂肪量を適正化し、筋肉をしっかり保つこと、そしてそれを自分のペースで継続していくことこそが、若さと健康を保つ最良の方法なのです」

(聞き手/程原ケン)

「週刊実話」11月20日号より