巨人・桑田真澄二軍監督退団 「監督構想」を潰した“キーマン”はあの2人

東京ドーム(C)週刊実話Web

10月28日、巨人は桑田真澄二軍監督(57)の退団を発表した。

就任2年目の今季はイースタン・リーグで2年ぶりの優勝を果たしている。また、桑田氏は前日の27日まで宮崎県内で行われていた秋季教育リーグ『みやざきフェニックス・リーグ』で指揮を執っていただけに、マスコミ関係者は事実上の“解任”と受け止めているのだ。

「私の聞いた話では阪神の優勝マジックが初点灯(7月30日)した前後に、山口寿一オーナーと前監督でオーナー付特別顧問の原辰徳氏が会ったようです。そこで原氏は山口オーナーが温めている桑田監督構想に猛反対した。同時に自分が推薦した阿部慎之助監督を『辞めさせてはいけない』と直談判したそうです。桑田を指導者として呼び寄せ、一軍投手コーチに引き上げたのは原氏ですが、退任する際に二軍監督に降格したのも原氏ですからね」(元巨人球団幹部)

もともと、原氏は巨人監督像に一家言を持ち合わせているという。それは生え抜きだ。

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「桑田が監督になるなら絶対辞めない」

「古い話ですが、長嶋茂雄氏の後任監督として森祇晶氏が決まりかけたことがあります。その際、“他球団に移った人物は巨人の監督にしてはいけない”と拒否反応を示したのが原です。また、星野巨人が誕生しそうなときも反対した。巨人の監督に関して原は生え抜きに強いこだわりをみせています」(球界OB)

桑田氏は2006年に巨人退団、同年メジャーリーグのパイレーツとマイナー契約を結んでいる。そして、’08年に現役引退した。

「選手の指導方針を巡り、理論派の桑田と根性論の阿部監督の仲も最悪でした。今季Ⅴ逸した阿部監督ですが“桑田が監督になるなら絶対に辞めない”と続投の意思を固めていました」(前出・元巨人球団幹部)

球団から二軍監督交代を告げられた桑田氏は、フロント入りの打診を断ったとされる。

「山口オーナーの桑田監督案に反対する人物がいると知った本人は、自ら退団を決めたのです」(同)

政界同様、球界も“一寸先は闇”だ。

「週刊実話」11月20日号より