今年の日本シリーズは“史上最低”!? ソフトバンクの圧倒的戦力差に上がるブーイング

強すぎて“ドラマ性”のない

「2019年と2020年、ホークスは日本シリーズで巨人と対戦し、2年連続で4連勝。圧倒的な戦力差で完膚なきまでに叩き潰し、見どころのないワンサイドゲームを2年続けて見させられた野球ファンからは、『見どころがない』『ソフトバンクが強すぎてつまらない』という声が相次ぎました。当時は『史上最低の日本シリーズ』とまで言われましたが、それを越えたとも言われる辺り、今年がいかにつまらないシリーズだったか分かるでしょう」(同)

逆にソフトバンクが負けた場合、野球ファンからはその奮闘に興奮やエールが続出する。最も典型的な例は昨年だ。

昨年の日本シリーズは1-2戦と横浜DeNAベイスターズが連敗し、“今年もソフトバンクか”とのムードが広がって以降、DeNAがまさかの4連勝。そのドラマ性や、DeNAが3位から勝ち上がった“下剋上”だったこともあり、近年では一番といっていい盛り上がりを見せた。

「あらゆる娯楽の面白さは“意外性”にある。ホークスが勝っても、『観たかった』『こんな展開になるとは』という興奮を抱く人はいません。しかし、セパの実力差が指摘される中、そのパでも抜きん出たソフトバンクが“王者”で居続ければ、『ホークスが強過ぎてつまらない』構図も続くことになる。このままでは野球人気そのものに関わるでしょう」(球界関係者)

かつて資金力で大型補強と優勝を繰り返した巨人は、その強さからアンチを団結させ、それが盛り上がりに繋がるという面もあった。いわば“ヒール”としての立ち回りだが、それもないソフトバンクはただただ野球界に水を差すチームと言えるのかも。