金正恩の娘が消息不明!? 北朝鮮「労働党創建80周年閲兵式」にも姿を見せないワケ

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北朝鮮の金正恩総書記の娘ジュエ氏や夫人の李雪主氏は共に姿を見せなかった。

10月10日に行われた朝鮮労働党創建80周年を記念する大規模軍事パレード(慶祝閲兵式)には、中国の李強首相やロシアのメドベージェフ国家安全保障会議副議長(前大統領)、ベトナムのトー・ラム共産党書記長ら国交のある国の指導者級が異例の規模で出席したにもかかわらずだ。

ジュエ氏に至っては、9月初めに父の訪中に同行して以降、公式の場から1カ月以上姿を消している。

「とはいえ、すでにジュエ氏は軍や青年組織の行事に頻繁に姿を見せており、党幹部の間では『次代の領袖』としての作業が着々と進んでいます。
今回の軍事パレードに娘が登場すれば、国際社会の関心が再び後継者問題に集中してしまうので、それを避けた可能性が高い。訪中時もジュエ氏は到着・帰国時のみ北朝鮮メディアに登場しただけで、公式行事には同行していませんからね。
まだ公式の肩書を与えられていないことを考慮し、トップクラスの外賓と同列に立つには制約があると判断し外したのでしょう」(国際ジャーナリスト)

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閲兵式には最新兵器が多数登場

今年は、正恩氏が2021年の第8回党大会で提示した「国防・経済発展5カ年計画」が完結する節目であり、来年初頭の第9回党大会に向けた成果誇示の時期でもある。

それだけに今回の軍事パレードでは、新型大陸間弾道ミサイル「火星20型」や新型戦車など最新兵器が多数登場した。

「最新兵器に注目が集まる一方、強制参加させられた人民の本音は『兵器では腹は満たされない』と冷ややかなもの。日々の糧を得ることだけに腐心する下層市民ほど華やかな閲兵式に強い憤りを覚えたのは間違いない」(北朝鮮ウオッチャー)

生活に疲れた北朝鮮人民たちは呆れているかも。

「週刊実話」11月13日号より