【難読漢字よもやま話】「蝦」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「えび」

【漢字の由来と語源】
「蝦(えび)」の語源は、最大の特徴である体が弓のように曲がっている様子から来たという説が有力です。「曲がり身(まがりみ)」が転じて「まがりび」となり、さらに音が変化して「えび」になったと考えられています。

また、「蝦」は中国起源の漢字で、古代中国の文字体系(例: 甲骨文や金文)から派生しています。日本でには奈良・平安時代ごろに伝わり、当初は中国語の音読み「か」と読まれていましたが、その後日本独特の「えび」という訓読みにこの字が当てられ定着しました。

【えびに関する面白トリビア】
●心臓は頭にあり!?
なんとえびの心臓は頭部にあります。体全体に血液を送る仕組みが独特で、頭が重要な器官の中心なのです。

●調理すると赤くなる理由
えびが加熱されると鮮やかな赤色になるのは、アスタキサンチンという色素が熱によってタンパク質から分離し、本来の色が現れるためです。生きている間はタンパク質と結合しているため、青みがかったり透明に見えたりします。

●世界最大のえびは30センチ
タイガーシュリンプ(ブラックタイガー)は体長30センチ以上になることがあり、世界最大級の食用エビとして知られています。

●衝撃波を生む種類も…
えびの中でもピストルシュリンプという種は、爪を高速で閉じることで水中に衝撃波を生み、獲物を気絶させる音を出します。この音は200デシベル以上と拳銃並みです。

●命の短さ
えびは長いひげと曲がった腰から長生きの象徴、おめでたい食材として知られていますが、深海種の中には10年以上生きるものもいるものの、多くのえびの寿命は1〜2年程度です。ただ繁殖能力が高く、一度に数千個の卵を産む種類もあり、短期間で大量に増えることができます。

●世界的な消費量
えびは世界で最も人気のシーフードの一つで、年間約600万トンが消費されています。特にアジアやアメリカで大量に養殖されています。
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