【難読漢字よもやま話】「皸」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「あかぎれ」

【漢字の由来と語源】
皮膚がひび割れる様子を表した「皸(あかぎれ)」の語源は諸説ありますが、一般的には「皮膚が赤く切れる」様子から来ていると考えられています。「あか」は「赤い」を、「ぎれ」は「切れる」を意味します。

漢字に関しては「皮」は皮膚を、「軍」は「くるぶし」や「ひび割れ」の意味を持っており、この二つの組み合わせにより、皮膚がひび割れる様子を表す字として使われました。

【知っておくと便利なあかぎれの豆知識】
●原因は乾燥と血行不良
あかぎれの主な原因は、空気の乾燥と血行不良です。水仕事などで皮膚の水分や油分が失われることで皮膚の柔軟性が低下し、寒さで血行が悪くなると、さらに皮膚が硬くなり、ひび割れやすくなります。

●悪化すると感染症のリスクも
あかぎれを放置すると、ひび割れた部分から細菌が侵入し、炎症や感染症を引き起こすことがあります。特に、黄色ブドウ球菌による感染に注意が必要です。

●予防には保湿が重要
あかぎれの予防には、こまめな保湿が不可欠です。特に、水仕事の後や入浴後には、ハンドクリームや保湿剤を塗るようにしましょう。

また、ワセリンは皮膚の表面に油膜を作り、水分の蒸発を防ぐ効果があります。そのため、あかぎれの予防や初期の治療に効果的です。ただし、ワセリン自体には保湿効果はないため、肌が乾燥している場合は、保湿剤と併用するのがおすすめです。

●ビタミンEが効果的?
ビタミンEには、血行促進効果や抗酸化作用があります。そのため、ビタミンE配合のクリームやサプリメントを摂取すると、あかぎれの予防や改善に役立ちます。

●スマホの使いすぎという意外な原因も?
スマートフォンの使いすぎで指先が乾燥しやすくなり、あかぎれの原因になることがあります。特に、寒い時期はスマホを持つ手が冷えやすく、血行が悪くなりやすいため、注意が必要です。
あかぎれは痛い