巨人“史上最大補強”に「プランB」が存在 岡本和真の穴埋め不発に向け"投手王国"建国か

東京ドーム(C)週刊実話Web

歴史的貧打でシーズンを終えた中、主砲・岡本和真のメジャー挑戦により、深刻な得点力不足が懸念される来季の巨人。

球団はポスティングで得られる150億円規模の移籍金で強打者の大量獲得を急いでいるが、水面下では“プランB”も同時並行しているという。

「打てないなら、点を取られなければいい―」こう語るのは球団関係者だ。プランBでは、貧打の解消よりも“投手王国”の建国が進められるという。

「岡本ほどの大打者の代わりなんて、そう簡単には表れない。FA市場も目ぼしい打者はいないし、ならば徹底して投手力を固めようということ。大勢・マルティネスのリリーフ陣は鉄壁だし、先発を強化して守り勝つチームを作る方が現実的という判断ですよ。岡本の穴を、攻撃ではなく防御で埋める発想です」(球団関係者)

実際、先日のドラフト会議でも、巨人は上位3人をすべて即戦力の大卒・社会人投手で固めた。

一般的に、野手の育成には時間がかかるが、投手なら新人や若手でもすぐに活躍するケースが多い。“投手偏重”方針は、すでに表れていたというわけだ。

有原航平、柳裕也…“投手王国”で守り勝つ

経験豊富な選手の補強も抜かりない。既に報道では、バウアー、前田健太、有原航平、則本昂大、柳裕也など、錚々たる名前が浮上中。いずれも実績豊富な先発投手で、彼らが加われば、鉄壁のリリーフ陣に加えて先発も大きく強化される。

いつの世も重量打線が持ち味だった巨人の、“守って勝つチーム”への変貌が現実味を帯びてきたというわけだ。

ちなみに、この補強案の遂行には“完全無欠”というメリットもあるという。

「最優先課題は、岡本の穴を埋める強打者の獲得。メジャーリーガーまで含めて調査を進めており、投手陣の補強はあくまで副案です。しかし、打者補強が成功した場合でも、そのまま投手補強を進めるとの見方が強い。それはそれで投打に強力なチームになるわけですし、幸いにして150億円規模が見込めるポスティング金で資金は豊富ですからね」(同)

岡本の移籍資金をフル活用し、どちらに転んでも戦力アップに繋げる“二重構造”の補強戦略。まさに抜け目のない計画だ。

「報道によれば、フロントはすでにメジャーの中堅層の調査も開始。強打者の獲得が難しければ、防御率2点台クラスの投手を複数人獲る可能性もあるといいます」(スポーツ紙デスク)

来季の東京ドームは、かつてのような豪快な打撃ではなく、息詰まる投手戦が展開されることになるかも。

【関連】巨人の来季4番候補に大城卓三 岡本和真メジャー挑戦でトレード要員から存在感急浮上 ほか