ビートたけしと麻生太郎氏の浅からぬ縁 幻の『TVタックル』共演

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ビートたけし(78)がMCを務めるトーク番組『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)の10月12日放送回で、たけしは麻生太郎氏(85)を「すげえなこの人」と感嘆した。

自民党総裁選の決選投票で高市早苗氏を支持したとされる麻生氏に対する発言だが、たけしと麻生氏は過去に浅からぬ縁があったことは、あまり知られていない。

「短命政権に終わりましたが、麻生氏は総理大臣の椅子に座ったことがある。2008年9月からの1年間です。
低支持率の麻生政権は、絶大な人気を誇っていたたけしに協力を求めた。『TVタックル』に出演して人気を挽回するという案でした」(元ディレクター)

麻生内閣発足直後の支持率は50%前途と振るわず、低迷の一途を辿った。政権末期の’09年9月は10%台まで落ち込んでいた。

「麻生氏のブレーンの政治団体幹部が、たけしと親しかった。赤坂にある料亭で食事会を開き、たけしと麻生氏の2人は大いに盛り上がったんです。
そして、『TVタックル』の出演話がトントン拍子で進みました。しかし、出演を詰める段階になったら、テレ朝の報道局関係者から横ヤリが入り、話は立ち消えになったんです」(お笑い関係者)

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麻生太郎氏はキングメーカーに

たけしと麻生氏が意気投合してから16年。2人の周辺は大きく変わった。

高市自民党では、麻生派に所属する義弟の鈴木俊一氏が幹事長、同じく麻生派の有村治子氏が総務会長に起用された。

「麻生氏は副総裁でキングメーカーとなった。麻生氏に対する『すげえなこの人』発言は本音でしょう」(放送ライター) 

 一方で、たけしのレギュラーテレビ番組は先の『TVタックル』と『世界まる見え!テレビ特捜部』(日本テレビ系)の2本のみ。

「出演番組を抑えているのか…。10月11日放送の大型特番『お笑いの日2025』(TBS系)では爆笑問題・太田光の過激発言が波紋を呼んでいます。たけしは後輩に椅子を譲るのかもしれません」(お笑いライター)

栄枯盛衰に、あっそ。

「週刊実話」11月6日号より