去る6月1日、ベトナム保健省は新型コロナのアルファ変異株(英国型)とデルタ変異株(インド型)が融合し、さらに強力な「ハイブリッド変異株」が誕生したと明かした。
「家畜が多く飼われているベトナムでは、かつて鳥インフルエンザが流行したときも多くの死者が出た。ブタを介して遺伝子交換がなされ、ハイブリッドウイルスが誕生していたんです」
こう語るのは医師(公衆衛生)で作家の外岡立人氏である。
感染率が低く、コロナ対策の手本とされていたベトナムだが、4月下旬以降は感染者数が急増している。もし、これがハイブリッド変異株と関係していれば、東京五輪開催は大きなリスクを伴うことになる。
「アルファ変異株は、マスクとワクチン、ソーシャル・ディスタンス順守で封じ込められる可能性が高い。しかし、デルタ変異株とハイブリッド変異株は対策が難しく、人類に闘いを挑んできます」(外岡氏)
にもかかわず五輪を強行開催し、選手村だけアルコール特区にするばかりか、コンドームまで配るという。
取り返しのつかないことにならなければいいが…
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、次のように語っている。
「本来は、パンデミックの中で開催するということが普通でない。開催するのであれば、政府もオリンピック委員会もかなり厳しい責任を果たさないと、一般の市民がついてこないのではないか」
尾身氏の指摘は世界中のメディアの論調にも通じている。
東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長はBBCスポーツのインタビューで、大会の開催は「100%確実」と述べた。ただ、新型コロナウイルスの感染が急拡大した場合、無観客での実施を「覚悟しておかなくてはならない」と話している。
「率直に言って、東京に来る選手団はいるのでしょうか」(前出・外岡氏)
世界保健機関(WHO)はハイブリッド変異株を否定しているが、五輪直撃で取り返しのつかないことにならなければいいが…。
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