朝ドラ『ばけばけ』放送でジリジリ人気に しじみ汁は幽霊や妖怪にも負けないスーパーフードだった

『ばけばけ』Xより
前回のNHK朝ドラ『あんぱん』放送時には、主人公が幼少期から食べていたあんぱんを売る店のモデルとなった東京・銀座の老舗パン屋『銀座木村屋』が注目を集めた。

9月29日から放送されている『ばけばけ』では、毎回、劇中にしじみ汁が登場。こちらも徐々に人気が出始めているという。

「『あんぱん』では、アンパンマンと『銀座木村屋』という分かりやすい物や場所があったため、あんぱん人気が放送開始からすぐに上昇した。
一方で、怪談を愛する小泉八雲と妻のセツをモデルにした『ばけばけ』の舞台は鳥取県松江市。宍道湖(しんじこ)産のじみ汁が貧乏暮らしにおける癒やしの象徴として登場するが、こちらは分かりやすい物や場所がないため前作ほどには人気が上がらず。
それでも朝ドラ視聴者の多くが主婦層なこともあって宍道湖や青森県の十三湖産の消費量がジリジリと増えているようなのです」(社会部記者)

要は、しじみ汁人気が緩やかに上昇しているわけだが、今後はこの人気が加速していく可能性が高いとの見方もあるほどなのだ。

というのも、実はしじみは健康維持に必要な栄養素の宝庫。現代人には欠かせないスーパーフードともいえる食品だからだ。

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冷凍でうま味もアップ!

フードライターがこう語る。

「しじみと聞くと一般的には二日酔い対策に飲むものというイメージがありますが、これは肝臓の働きをサポートするオルチニンというアミノ酸が含まれているからです。
また、疲労回復作用が期待できるタウリンや抗酸化作用が期待できるビタミンE、自律神経や睡眠リズムの改善が見込めるビタミンB12やカルシウム、ミネラルも含まれている。
これらが9種類もの必須アミノ酸が含まれている味噌と組み合わさることで、身体を健康に保つ基盤づくりが期待できるのです」また、しじみの健康効果をさらに見込める方法も存在するという。それが、調理前に一度冷凍するという裏技だが、このひと手間が主婦層に調理の楽しみを植え付けそうなのだ。

「しじみの産地の漁協などではほぼ必ず指南していますが、しじみは冷凍することでオルチニンの数値が8倍に増えるといわれている。グルタミン酸も増えるのでうま味もアップするといわれているのです」(同)

『ばけばけ』は怪談好きの夫婦の物語だが、しじみ汁を飲めば幽霊や妖怪をも退治できる強い身体が手に入る!?