6月の地方競馬では、川崎競馬にて注目のレースが2鞍開催される。
まずは、今年度の新設重賞『第1回川崎スパーキングスプリント』(15日)を取り上げたい。2011年に地方競馬のスーパースプリントシリーズ(SSS)のトライアル戦として創設、21年にオープン特別から重賞(SⅢ)へ格上げされた。
1、2着馬にはSSSファイナルの『習志野きらっとスプリント』への優先出走権が与えられる。何よりも900メートルという距離での重賞は、南関東では初。2コーナーの出口からスタートし、3~4コーナーを回るだけでゴール。コーナーでの位置取りや、いかにスピードを落とさず直線に入ることができるかが重要で、騎手の力量によるところも大きい。また、オープンでは51秒台での速いタイムでの決着となることが多い。
これまでは、条件級馬が軽い斤量を活かして上位に残るケースもあったが、重賞格上げに伴い騎手減量の適応もなくなる。過去10年をオープン馬に限ってみても、11年コアレスピューマ、13年スターボードらは、前走が東京スプリント(JpnⅢ)であるように、重賞出走経験の有無がポイントとなる。第1回ということで、一線級の馬も出走してくる可能性が高く、戦いは熾烈を極めそうだ。
地方馬も健闘する関東オークス
さて、続く16日は南関東牝馬三冠レースの最終関門であり、グランダムジャパン3歳シーズンの最終戦となる『第57回関東オークス』が行われる。1965年創設の3歳牝馬クラシックレース。00年から指定交流レースとなり、06年からJpnⅡへ格上げされ、3歳牝馬で唯一のダートグレード競走となった。
過去10年で、JRA馬は9勝2着6回3着4回と優勢。JRA馬が勝つ時は、大差をつけて楽勝することが多く、力の違いを見せつけられるケースが目立つ。とは言っても、JRA馬が3着以内を独占したのは、過去10回のうち1回だけ。地方馬は1勝2着4回3着6回と健闘しており、十分に馬券の対象となる。
2コーナー出口からスタートし、南関東の中でも特にタイトな川崎のコーナーを六度回る。騎手の位置取りとペース判断も、重要なキーポイントとなる。
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