『ばけばけ』髙石あかりに重責“NHK ONE普及”のため「絶対にコケられない」と緊張感

北川景子Xより
2025年度後期のNHK朝の連続テレビ小説『ばけばけ』がスタートした。

明治時代の松江を舞台に、怪談を愛する小泉八雲と妻セツがモデルの、夫婦の暮らしを描いた異色の設定だ。

初回は世帯視聴率16.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、前作『あんぱん』を上回る好スタートを切ったが、NHK局内には緊張が漂っている。

その理由は、「絶対にコケられない」宿命を背負っているからだ。

背景にあるのが、新アプリ『NHK ONE』。従来の『NHKプラス』を大幅に進化させ、ニュースや動画、ラジオ配信まで一つのアプリで楽しめる、NHKが将来のキラーコンテンツと位置づけるサービス。

その看板に据えられたのが『ばけばけ』。浸透していないアプリを朝ドラで世に広めようというのだ。

「経営幹部は『NHK ONE』に懸けている。『ばけばけ』が話題になってくれれば、アプリへの誘導が楽になるというわけです。
地上波で朝ドラを放送し、見逃したらアプリで…という流れを日常に定着させること。
つまり『ばけばけ』は、地上波とアプリの共有役を担う実験台。だからこそ、演出もキャストも通常以上に力を入れた」(制作関係者)

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髙石あかりのポテンシャルは今田美桜以上?

『ばけばけ』には北川景子や堤真一、吉沢亮など大河ドラマの主演級が顔を揃えている。

「『NHK ONE』のPR込みということで制作費は通常の1.5倍。週6000~7000万円と大河並みの資金が投入されています」(テレビ局関係者)

これらの重責を担うのが、ヒロインに抜擢された髙石あかり(22)だ。

『ベイビーわるきゅーれ』などで映画ファンには注目されてきたが、国民的な知名度はいま一つといった状況だ。

「前作『あんぱん』でヒロインを務め、一躍、CM女王に駆け上がった今田美桜(28)からバトンを渡されたが、否が応でも比較されてしまう。
一部のNHK幹部からは『本当に大丈夫か?』『結果が出なければ真っ先に責任を負わされる』といった辛辣な意見も漏れ伝わってきます」(事情通)

もっとも、我、意に関せずとばかりマイペースで収録に臨んでいるのが髙石だ。

「物怖じしないというか、肝っ玉が据わっているというのか。自分に関する評判など一切、気にしていない。そんな暇があったら演技プランを考えると話しています。
彼女の武器は強烈な目力。舞台経験で鍛えた表現力やアドリブへの柔軟な対応力も評価されている。
共演者の北川さんや堤さんからも可愛がられ、撮影現場での順応力は高い。もしかしたら、今田さんを超える可能性もありますよ」(制作関係者)

大女優へと“ばけ”てほしいものだ。 

「週刊実話」10月23・30日号より